首相の淡々とした会見に

 政府分科会・尾身会長がIOCバッハ会長の再来日に「なんでわざわざ来るのか」と批判するほど、専門家の意見が政府にも五輪関係者にも届いていないということなのでしょうか。緊急事態宣言の地域が追加されたとしても、十分な対策なき「宣言」では効果は見込めません。

 午前には菅首相と自民・二階幹事長の会談もおこなわれました。総裁選と総選挙の日程が話の中心と思われますが、どんな日程になろうと、これだけ無為無策で自己責任を押しつける菅政権への不満は絶対に消えることはなし。必ず政権交代をとの思いが、私にも湧きたってきます。

 ●「緊急の医療施設」などを確保して「原則自宅療養」を撤回する、●そのために医師等との連携強化と財政支援、●ワクチン頼みでなく大規模な検査と十分な補償をおこなう-ーなどのほか、学校では感染対策とともに子どもの学習権を最大限保障するという難しい判断が迫られているなか、学校での検査拡充や場合によっては昨年同様に受験科目の範囲縮小など柔軟な対応を検討する必要があるのでは。

 菅首相の記者会見を聞きましたが「命の選別」にもつながるような現実があることに、総理が胸を痛めているようには聞こえませんでした。ワクチン接種の広がりをもとに「明かりは見え始めている」など淡々とした語りぶりに、総理は国民の苦しみに本当に寄り添っているのだろうかと、ますます不安になったのは私だけでしょうか。

 【今日の句】科学に背 向けて信頼 得られない

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畠山和也
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