北海道に引き寄せて考えても

 台湾地震での被害の広がりが、明らかになってきました。犠牲となった方へ心からのお悔やみと、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。救助を待っている方や治療を受けている方が助かるようにと、心から願うばかりです。

 能登地震の記憶が依然として鮮明ななかで、今回の台湾地震。北海道に引き寄せると、千島海溝・日本海溝を震源とする大地震・大津波が、いつ襲ってもおかしくない状況にあります。防災・減災の取り組み、実効ある避難計画、コミュニティの構築など、私も力を尽くしたい。

 ところで、今日の「毎日」を読んで驚きました。東京圏高校出身者の、旧帝国7大学の合格者が15年間で1.68倍になったというものです。北海道大学だと、さらに広がり2.73倍にもなったとのこと。記事には東京圏の「中学受験熱の高まり」が背景とあります。

 高学歴・高所得の家庭が多く、塾などの学習環境も充実している東京圏と、そうでない地域との間の「受験格差」。競争条件を完全に平等とすることはできませんが、この状況が固定化していくと、さまざまな背景を持つ人が交わる機会が失われていくことも危惧されます。

 「競争に勝ったものが生き残ればいい」という新自由主義の固定化にまでなれば、日本社会全体の底が抜けていくのではと心配になります。自民党政権で国立大学が法人化され、資金を自己努力で集めさせながら国からの補助も競わせることと、深いところで結びついていると思うのです。

 札幌市では昨日から大学などの入学式がおこなわれ、真新しいカバンを抱えた新入生らしい姿が町の中でも見られました。何のために学ぶのか、学んだことを何に生かすのか。せめて学生たちの学びが、みずからの視野を広げ、意義あるものになればと願わずにいられません。

 【今日の句】軍拡に 使うお金を 防災へ

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畠山和也
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