公共交通の責務は安全輸送

 ニュースを見ていてハッとした尼崎JR脱線事故。あの衝撃から15年も経ったのかという思いと、JR北海道も他人事ではないはずとの思いが。思い出すのは2011年の石勝線脱線火災事故です。

 紙智子参議院議員と調査に入り、内部すべてが溶けていた車両を見た時には、これだけのトンネル内火災で犠牲者が出なかったのが奇跡と思えたほどでした。その後にJR北海道では不祥事や安全上の問題が発覚し、命を預かる公共交通会社としての責任が問われてきたのはご存知のとおりです。

 速度優先・効率優先・儲け優先--尼崎脱線事故でも、JR北海道の各問題でも、問われ続けてきたことでした。速度や効率を優先させ、後景とされたのが安全対策。JR北海道は運用基金が低利で推移してきたことも重なり、さらに安全対策がないがしろにされてきました。

 事故を風化させることなく、しっかり教訓を導き出して安全輸送を続けることこそ、亡くなられた方々への責務でもあります。それを事業者任せにせず、国としての責任を果たすことも当然です。

 犠牲になられた方々とご遺族へ、お悔やみを申し上げます。

 【今日の句】あらためて 命の重み 痛感し
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畠山和也
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