国民の声が動かした

 時差出勤やテレワークの影響もあってか、今朝の札幌駅周辺も通常の半分ほどの出勤状況。それでも宣伝のビラは受け取られ、スタッフが二度三度と袋から取り出しに来るほどでした。「いま共産党は何を言っているのか」と関心をもっている方もいるのでは。

 私からは、先週の医労連との懇談や、労働電話相談での事例も紹介しながら、医療・介護分野への財政支援や雇用調整助成金の支給を急ぐことなどを述べました。もう何度もマイクを通して訴えてきたことですが、困難が解決されていない実態があることが、もどかしくもなります。

 こういう時に、検察庁法改定案の採決など許されません。ツイッター上のデモ、インターネット審議中継が一時閲覧できなくなるほどのアクセス、そして検察OBからの意見書などで政府・与党は追い込まれ、今国会での採決は見送られることになりました。世論の力の反映です。

 これまで何度となく繰り広げられた強行採決を、国民の声で止めたことは大きな成果ではないでしょうか。安倍首相が「国民の理解なく前に進めない」と述べていることに、象徴的に表れています。しっかり野党も共闘し、国会内外で政府・与党は包囲されました。採決先送りでなく断念し、幹部検察官の定年延長「特例」の撤回と、黒川氏の定年延長を認めた閣議決定を撤回するまで声にしていきたい。

 宣伝で、時間をとって強調したのが雇用の維持です。今日もスカイマーク社が新規採用を止めると報道され、新たな「就職氷河期」の可能性も言われ始めました。すでに広がっている解雇などに加え、今月には「大量の雇い止め・派遣切り」が起きうるとの報道も目にしました。雇用の危機は、労働者や学生に責任はありません。国が役割を果たすときです。

 リーマンショックの時に本州で派遣切りにあい、札幌で路上生活を強いられ、命の瀬戸際にさらされた方がいたことを思い出します。雇用の調整弁とされた非正規職員・派遣労働者の苦しみを、またくり返させてはなりません。まして今回は感染症防止を国家的課題としているのですから、真っ先に路上生活は解消されなければならないのです。

 いろいろ準備して、明日は道厚生局へ要請をおこないます。

 【今日の句】暴政は できぬと総理 自覚せよ
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畠山和也
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