たたかいには支援と連帯が必要

  札幌駅前で久しぶりの「いちの日」行動。労働争議の支援と連帯を確認しあい、先だって「北の鉄路存続を求める会」との訴えもおこないました。心配されていた天気も、雨に当たらず一安心。

 国鉄の分割・民営化がおこなわれ、その際に1047名が不採用とされた事件での支援と連帯の場となってきた「いちの日」行動。和解解決した後も、働く仲間をみんなで支えるべく続けられてきました。私は国政候補となった13年前から参加するようになりましたが、それ以前から雨の日も雪の日も続けられてきたのです。

 とはいえコロナ禍にはかなわず久しぶりの行動でしたが、その間に和解に進んだ争議あり、さらなる裁判に向かうものもあったとのこと。パワハラやボーナス不支給など許されない事件もありますが、働く仲間が実際に声としてあげるには勇気がいることだし、何ヵ月も、場合には年をまたいで争うほどの気持ちが続かないこともあるのです。だから支えが必要です。

 交渉や裁判もして、その後に職場で安心して働けるだろうか。人間関係も大丈夫だろうか。自分や家族の生活もかかるのだから、少しは妥協も必要だろうか--などなど悩まれるのです。私が最初に候補になったときの秘書兼運転手さんが実際にたたかわれた方で、たくさんのお話をうかがったことを思い出します。

 そんなことも思い出しながら、行動の最後はやっぱり「団結がんばろう」。私も気持ちを新たにしました。

 「北の鉄路存続を求める会」の宣伝ですが、コロナ禍でJR北海道の経営にも苦難が広がるものの、鉄路の維持・存続は公共交通を担う会社として責任を果たすべきだし、国鉄の分割・民営化に端を欲した経営難であるからには、国民の移動権を保障するために政府が役割を果たすべきだと、私もマイクを握りました。何度も言ってきたことですが、くりかえし口にしなければなりません。

 新幹線の札幌延伸にともなうトンネル工事で発生する「要対策土」処分に、手稲区の山口処理場が「第3の候補」として挙げられ、住民説明会がおこなわれました。要対策土への不安とともに、降ってわいたような説明会の実施に、住民の皆さんから反対や慎重を求める声が相次いだ様子が報道からも伝わります。当然です。

 これまで手稲区金山・厚別区山本の両地域では住民の反対の声が大きく、国会でも紙参院議員の質問に赤羽国交相は、住民の合意なくすすめられないことも答弁しました。コロナの影響もあり、工事の遅れを取り戻すべく札幌市と鉄道・運輸機構が焦っているなかで住民合意なく進めるのなら、あってはならないことです。

 鉄路存続への課題も本当に多い。この点でも国鉄の分割・民営化の総括が必要になっていると痛感します。

 【今日の句】新幹線 ほんとに黒字 なりますか
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畠山和也
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