「私たちの、いのちとくらしを守るために!」。集会アピールが、この言葉で締めくくられて今年で10年。道社保協や消費税廃止道各界連が主催する「第10回いのちとくらしを守れ!北海道総決起集会」に参加し、私も党を代表して一言あいさつ。言葉を発することないアピールパレードでも、町ゆく方の注目を集めました。
この集会は、生活保護母子加算削減へのたたかいや、後期高齢者医療制度が始まったことへの抗議などが源流になっていると思います。自公政権のもとで社会保障予算が削られ続け、命を守るために道民がまとまった声を上げようと始まった同集会。10回目になってもスローガンが変わっていないことに、もどかしい思いも湧いてきます。
しかし、決してあきらめない運動が今日も交流されました。菅首相による日本学術会議「任命拒否」問題に対して、当事者である松宮孝明さん(立命館大学教授)による講演からスタートし、法治国家としての日本の危機だという話を重く受け止めました。
その後は食料支援活動を続ける民青同盟、とことん顔を合わせて相談にのってきた北商連、4月からの年金削減を鋭く告発した道年金者組合、コロナ感染の不安を抱えながら懸命な介護を続ける労働者、行政への働きかけを通じて生活保障につながることを勝ち取ってきた道生活と健康を守る会などがリレースピーチ。新・人間裁判原告団のスピーチには、会場から連帯のあたたかい拍手が湧き起こりました。
今日は先ほどまで「SOSネットワーク」による電話相談もおこなわれていました。集会会場に来ていた道生連の細川さんに聞くと、切羽つまった相談が結構あったとのこと。実際に電話口から聞こえた悲鳴を受け止めた、細川さんらの言葉がとても重く響きます。その重みがわかる政治にしなければと痛感しました。
閉会あいさつで北商連会長の石塚隆幸さんが、「夜の飲み歩きや女性蔑視の発言など、国民の願いに反する政治を今年の総選挙で変えましょう」と述べたことには、自然と拍手が起こりました。それだけ、いのちとくらしが脅かされていることを肌で感じているのです。国民すべてに責任を負うのが政治と行政だけに、私も決意を新たにした集会でした。
【今日の句】ここからが 一人一人を 守る道