安倍総理大臣の辞意表明を受けた8月28日、自民党名古屋市議団内でも「まさか今日辞任を表明するとは」といった驚きとともに、体調を考えればやむを得ないとの声も多く聞かれた。
市議団内では安倍総理大臣に対する評価の声は結構高い。アベノミクスによる日本経済の復興で、リーマンショックで総崩れとなった日本経済が持ち直したのは事実だ。日経平均株価も大幅に上昇し、企業の資金繰りにも大きな効果をもたらした。また、安倍総理に対する世界各国の評価は高く、世界における日本の重要性が増したことも間違いない。
さらに、経済の再生に伴い名古屋市の市税収入も毎年のように過去最高額を更新。4,800億円程度だった市税収入は6,000億円を突破するまで大幅に増加した。
ただ、新型コロナウイルス感染症対策への国民の理解がなかなか得られなかったことは残念。持続化給付金や家賃支援、金融対策、定額給付金などで倒産件数をおさえるとともに、三密の推進なども世界では高い評価を得た。一方で、マスク配布問題やGOTOキャンペーンなど経済と感染症対策のはざまで国民の不信を買った。市議団内でも安倍さんの健康状態を念頭に「そろそろ安倍さんも潮時かな」といった声もささやかれていたが、もちろん、安倍総理大臣の業績が揺らぐものでもない。
今後、総裁選挙が行われ、新たな組閣が進むことになるが、名古屋市など地方にも目配りできる人となると、名古屋市会内では石破茂元幹事長に対する期待が高い。一方で、岸田文雄政調会長への期待を述べる議員も少なくない。いずれにしても、両院議員総会だけで新総裁を選出するのではなく、党員(国民)の声を聞いてわが国の新しいリーダーを決めてほしいというのが地方の思い。
まずは総理、長きにわたる日本のかじ取りお疲れさまでした。