予算編成過程の公開
「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例(議員提案条例)」に基づく、「予算編成過程の公開」がおこなわれた。この条例は、予算の編成過程における情報を市民に公開することにより、予算編成の透明性を高め、市民の声をより予算に反映できるようにすることを目的としている。
さて、令和3年度の予算編成にあたり、各局から財政局に対して要求のあった臨時・政策経費の要求額は1,395億円(一般財源ベース200億円)。令和2年度の要求額は1,049億円(一般財源ベース114億円)であったことから、各局かなり積極的な要求をしているといえる。ちなみに令和3年度予算における臨時・政策経費は70億円(一般財源ベース)留保されていることから、各局の予算要求はかなりオーバースペックとなっている。
河村市長は常々、要求のあったものは全部予算をつけるとしているが、70億円の財源に対して200億円の要求があったこと、また、令和3年度には440億円もの税収減があることから、かなり厳しい予算査定がありそうだが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、民間の厳しい景気の今だからこそ、本来は積極的な予算が期待される。
■ 今後の予算編成の流れ
〇 11月中旬
・予算編成過程の公開(予算要求の内容)
・市民意見の募集
〇 11月~1月上旬
・財政局案の作成
〇 1月中旬
・予算編成過程の公開(財政局案の公開)
〇 1月中旬~下旬
・市長査定
〇 2月中旬
・予算案の公表
・予算編成過程の公開(予算案の公開)
・市民意見の内容及び市の考え方の公開
・当初予算案計上
〇 3月中旬