いよいよ明日が道2区補選の告示日。今朝の定例宣伝でも松木けんこうさんとの協定内容を紹介しながら、政権交代への流れをつくろうと呼びかけました。明日からも引き続き力を尽くしたい。
松木さんとは衆院農林水産委員会で隣同士の席で、いろんな話をさせていただきました。お連れ合いさんが福島県大熊町出身で、福島第一原発事故のため義父母は避難生活に。数か月後に義母は避難所で倒れて亡くなります。「僕は、原発はやめたほうがいいと思うよ」との話を聞いたことがありました。偽りない気持ちだと思います。
今日は道原発連の定例宣伝の日。菅政権は明日にも、福島第一原発事故での放射性物質トリチウムを含む「処理水」=汚染水を、人体に影響がないレベルにまで薄めて徐々に海洋放出する閣議決定をおこなうとしています。試験操業から本格操業へと向かおうとしている漁業者にとって、当然許されないもの。梶山経産相は「風評被害は当然起こる。対策に万全を期す」と述べていますが、海洋放出しないことこそ最大の風評被害対策です。
私の母の実家は女川町江島(湘南の江の島ではありません)で、漁師のもとに母は育ちました。私も子どものころに江島へ行くと、夏はまず海へ行くのが当たり前。ウニを見つけて持って帰ろうとすると、子どもであっても諫められたものでした。海は漁師にとって大事な場所なのだと、子どもながらに学びました。海を汚すようなことなど、もちろん許されない。これまでも原発事故のため漁に出られず苦しい思いをしてきたのに、また苦しみを漁師に押しつける気なのでしょうか。
安倍前首相は、この汚染水を含む原発事故の状況について「コントロール下にある」と述べて、五輪誘致を進めました。開催できるかわかりませんが、その五輪を前にして汚染水の海洋放出を決めるとは不可解そのもの。合意なく決める姿勢は、寿都町や神恵内村で「核のゴミ」最終処分場への「文献調査」を始めたことにも通じます。「汚染水管理地がいっぱいになるから」「いずれ『核のゴミ』も処分しなければいけないから」として「仕方ない」で済ませていいのでしょうか。
原発に賛成でも反対でも、過酷事故が起きれば大きな被害が出ることは誰もが認めるところ。地震の活動期に入ったと言われる現在、それならば原発とは違う道を日本は進んでいいはずです。海洋放出でも地層処分でも、その影響は次世代にまわされてしまいます。汚染水や「核のゴミ」は厳重に管理しながら、研究開発の結果を待つことです。
そもそも原発のない日本にこそ進みましょう。私も原発ゼロの声をあげていきます。
【今日の句】薄めても 量は変わらぬ トリチウム