北海道から環境保全も

 恵みの雨が昨日に降ったからか過ごしやすい1日のもと、道12区・菅原誠予定候補と置戸町・遠軽町へ。脇目に見える玉ネギ畑も、心なしか青々しく見えました。

 林業で栄えた置戸町も、輸入材が関税ゼロになったのに合わせて大手企業の撤退などが相次いだため隆盛期より大幅に人口が減ったものの、商工会加盟の約2割が木材クラフト関係業者とのこと。町長室に並べられた木材食器を前に、深川正美町長も誇らしげ。製造とともに「植林・造林で見通しが立つようになれば、自然や環境を大切にしたいという若者が関心を向けてくれるはず」と述べられました。

 樹齢が経った木よりも、成長途上の木の方が二酸化炭素吸収=酸素放出となるわけですから、炭素排出の規制とともに前向きな地球環境保護につながります。どこでも豪雨がありうるなか、山の保水能力維持としての働きも見込まれます。森林環境税の活用もありますが、国有林はじめ公有林を維持する体制や財源の保障が必要です。

 道内唯一の福祉科がある置戸高校には、全道からの応募もあるといいます。「どうして置戸に来たの」と町民ぐるみで交流を深め、高校生みずから高校紹介の動画を発信しているそうで、若い世代の息吹が伝わってもくるようでした。その後の街頭演説でも町の取り組みを紹介しながら、その努力を後押しする国政にしていきたいと私も決意を述べました。

 遠軽町に移動し、10月3日投開票の町議選挙へ挑む戸松(とまつ)恵子さん・岩沢武征町議と合流して街頭演説にまわりました。岩沢さんからのバトンタッチをめざす戸松さんは、養護教諭を長く勤めて一昨年、退職されたばかり。子どもたちへ向けた愛情の目を、今度は全町民に向けて政治の道を歩みます。国政とともに地域で根を張って活動する仲間がいるのは、日本共産党だからこそ。偶然に見かけたという戸松さんの知人も「がんばって」と激励されていきました。

 会場を移した「つどい」にも、急な呼びかけにもかかわらず支持者のみなさんが足を運んでくださって、本当にありがたい限り。鉄路の維持についての意見もあり、私からオホーツク管内こそ輸送手段としての鉄路を残すべきと訴えました。いわゆる「玉ネギ列車」です。冒頭に書いた風景が、あらためて頭に浮かびました。

 トラック輸送に頼るとすれば、運転手確保やCOx排出といった課題から見ると逆行することになります。民営化の先頭を切ったイギリスでさえ鉄道の再国有化に舵を切った今、日本では少なくとも国鉄の分割民営化についての検証を深めるべきではないでしょうか。問われているのは、輸送を含む公共交通の維持に国が責任を果たすかどうかです。

 明日は北見市。引き続き元気にかけまわります。

 【今日の句】政府にも 清々しさが あったなら

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畠山和也
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