なぜ、河野太郎氏を応援しているのか?:⑩〜民意を軽視する姿勢には、強烈なしっぺ返しが待っている!

2021年9月26日:パート3 自民党総裁選の河野選対の名簿を、改めて眺めてみた。他の陣営に比べると、やはり、若手・中堅議員が多いという印象だ。中堅の中でも、柴山昌彦氏(元文科大臣)とか、平将明氏(前内閣府副大臣)みたいな実力派が加わっているのは、スゴくいいと思う。 柴山、平の両氏は、河野太郎のチームでエネルギー政策や事業見直しに取り組んでいた。2人の共通点は、本物志向が強いこと。政策通で、突破力もあるこの2人の実力派が、河野候補の応援に回っている。この事実だけでも、河野太郎という政治家の「本物」度が分かるというものだ。 もともと2世議員ではない柴山さんも平さんも、絶対に「フェイク」(実力のない人間)は認めないタイプだもの! 選対名簿の布陣を見て、もう1つ、ハッキリと分かったことがある。それは、今度の総裁選が、「世代交代のための戦い」という側面を持ち合わせているということだ。予断を許さぬ厳しい勝負ではあるが、万一、河野太郎が勝利するようなことがあれば、自民党というより、日本の政治は大きく変わるだろう。河野総裁を阻もうとする勢力が躍起になっているのは、そうなると分かっているからなのだ。 前回のブログで、自民党議員の人たちには、「総選挙に向けての危機感が足りない(or危機感が急激に薄まっている)のではないか?」と指摘した。そう感じる理由は2つある。 1つ目は、連日、各種のメディアで報道されている総裁選の効果で、自民党への注目が集まり、政党支持率や投票先調査の数字が大きく上がっていること。2つ目は、新型コロナワクチンの接種率が猛スピードで世界のトップクラスまで到達し、それに伴って全国的に感染者数が減っていることだ。世の中にある種の安心感が生まれつつあることも、議員たちの心理に影響を及ぼしている。 山本一太の国会議員としてのキャリアは24年。6年に1度の自らの参院選挙でも、全国を応援に飛び回った衆院選挙でも、数々の「逆風」を経験した。最初は世論調査等で優勢だと伝えられていた選挙だったのに、突如、発生した爆弾低気圧で「一気に形勢が悪くなった」ことは、1度や2度ではない!選挙とは、本当に厳しいものなのだ。 安倍前総理(自民党総裁)が成し遂げた前人未到の偉業(?)である「国政選挙6連覇」という流れの中で、比較的、ラクに当選を重ねて来た若手議員の人たちは、きっとこう思っているはずだ。 「自民党総裁選によるメディアジャックが、見事に功を奏している。自民党の支持率も上がっているし、このまま総裁選に突っ込んでも、負けることはないだろう。3人の有力候補(河野候補、岸田候補、高市候補)の誰が次の総裁になっても、情勢は変わらない!」と。 こんなふうに考える人もいるに違いない。「この状況で誰が勝ったとしても、4人の候補者が、それぞれ政府与党の要職を占めることになる。国民の支持が高い議員を閣僚や党幹部として起用すれば、新内閣の支持率も高くなるはずだ!」と。 しかしながら、(もう一度、言わせてもらうが)選挙とは、そんなに甘いものではない!選挙に勝つための最善の体制を整え、ありとあらゆる努力を尽くして初めて成果を出せる。そういうものなのだ。過去5回の全県選挙を全て圧勝して来た政治家としての言葉だ。ぜひ、真剣に受け止めて欲しい。 知事の立場からすると、「新型コロナ危機という未曾有の試練を乗り切るためにも、ここは政治の安定が不可欠だ」と考えている。どの都道府県知事も、同じ感覚ではないだろうか? だからこそ、政治の安定を継続するためにも、ここは勝負に勝つための最高のカード(河野太郎新総裁)を切るべきだと思う。国会で最大の勢力を誇る与党自民党の新しい党首(=次の総理大臣)は、国民や党員の民意を踏まえて、選ばれることが望ましい。 その意味で言うと、党員投票の結果がより反映される1回目の投票の結果と、国会議員票の重みが断然、増す2回目の投票の結果が違うというのは、有権者に対しても、すごぶる印象が悪い。国民と党員の期待が最も高い河野太郎候補が、「国会議員の投票で負ける」ということに対する失望感は、思った以上に大きい気がする。 そうした「民意軽視ショック」は、1ヶ月後の総選挙に向けて続きをみる

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