救急車のない町だった

 黒松内町議選が告示されましたが定数ちょうどの立候補のため、日本共産党の岩沢史朗・菅一の両候補が無投票で当選。応援に行った私もホッとしました。

 定数は9人なので議席占有率は22%となりますが、以前は3人の議員団を要したこともある黒松内町。岩沢さんは8期目、菅さんは7期目となります。先の4年間でも「ぶなの森診療所」開設やインフルエンザワクチン接種の無料化(13歳まで)、35歳以下の単身者へ月5000円の家賃補助、防犯灯LED化や災害時の大型発電機購入など、くらしや防災の点で実現の力となってきた2人なのです。

 菅さんの候補カーには、娘さんやお孫さんら4人が集合! お孫さんが菅さんを「じいじ」と呼ぶ姿が微笑ましく、分け隔てなく誰とでも接する菅さんの人柄が伝わってもくるようでした。ちなみに候補カーは軽トラック。いくつかの町で、北海道では軽トラで走っている候補もいるのですよ。

 岩沢さんは病院勤務の専門家。演説を聞くなかで初めて知ったのですが、議員をめざすきっかけは町に救急車がなかったこと。病院に駆け込んできた男性が心筋梗塞で、室蘭の病院まで運びたくても約30年前の黒松内町には救急車がなかったのです(当時は17町村になかったとのこと)。

 正確には黒松内町・寿都町・島牧村で1台あったのですが、寿都町から駆けつけるのに1時間。そこから室蘭の病院へ運ぶときに尊い命を失った現実を前に、岩沢さんは町に救急車をと一念で立候補を決意したのだそうです。そこから7年後(岩沢さんは2期目、菅さんは初当選の時)、職員の確保・要請にも道を開いて、救急車が確保されたのです。

 今では当たり前と思われることも、住民の声の高まりと議会質問・論戦が両輪となって実現してきたことも多くあります。そう考えると日本共産党の地方議員が果たしてきた役割は本当に大きい。私の応援演説にも、当然のごとく力が入りました。ひとまず当選が決まってよかったです。

 最大級の台風が近づいてきています。まず東海・関東地方への影響が心配です。これからの北海道への影響もあわせて、命を守る行動をされますよう呼びかけることしかできません。被害が生まれないよう祈るばかりです。

 【今日の句】写真では 見えぬが雪虫 星ほどに
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畠山和也
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