急いで酪農家の危機を救って

 一昨日に十勝へ行った際に、紙智子参議院議員と農家の実態も聞いてまわりました。酪農は異常なほどの肥料高騰で、見通しがたたない深刻さが広がっています。畑作でも今年は長雨や日照不足の影響があるそうで、自然相手の農業の大変さを肌で感じました。

 うかがった先は士幌町の宇佐見牧場さん。親から継いだ2代目ですが、今までで最も厳しい状態といいます。粗飼料・濃厚飼料の価格が1.5倍に跳ね上がり、設備のリース料支払いなどの負担が重くなっています。「このダメージが何年続くのか」というほどです。

 国が進めてきた「畜産クラスター」事業(設備投資の2分の1を国が補助)は申請しなかったそうですが、「コスト高で厳しいところに、クラスターの償還が始まる農家がギブアップになっている」との切実な状況もうかがいました。雄子牛も売れる価格が9割減で、値がつかない場合もあるといいます。

 「今は緊急事態。これまでの枠にとらわれない対策を」との言葉も重く、とりわけ経営の土台となる乳価や加工原料乳補給金の引き上げをとくり返されました。昨年に引き続き乳量の抑制が要請されていますが、搾らないわけにはいきません。乳牛は機械でなく、生きた命。農家も乳牛も守るために、異次元の乳価・補給金対策が必要です。

 農家でもある清水秀雄町議の後を継いだ、お子さん・お孫さんがジャガイモを収穫している畑にも足を運びました。出面さんが3人も乗って収穫したジャガイモを選別する、大きなハーベスタの迫力は十勝ならでは。GPSも付いていて、無人運転も可能です。

 隣にはビート畑もありましたが、今年は病気や根腐れなどもあり収穫まで気が抜けません。この輪作体系ができてこそ農地も安定し、十勝の農業を支えてきました。「子どもたちが誇りを持って引き継げるようにお願いしたいです」との思いを、しっかり反映していきたい。出面さんや酪農・畜産のヘルパー、技能実習生への支援についてもうかがいました。

 国会では予算委員会が始まりました。統一協会、「国葬」、くらしと産業を直撃している物価高騰など、問いたださなければなりません。日本共産党は明日15:44ころから、宮本徹議員が質問の予定です。NHK放送があるので、テレビ・ラジオなどでお聞きください。

 【今日の句】異次元の支援 今こそ地域へと

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畠山和也
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