挑発の応酬より外交努力を

 毎月9日におこなう「9の日」アクション。明日から始まる日米共同統合実動演習を前に、挑発や緊張関係でなく対話・外交をとのスピーチが続きました。「核兵器をなくそう」との署名にも、足を止めてサインする方の姿も目立ちました。

 先月、丘珠駐屯地を拠点にした日米合同演習は、離島奪取や「遠征前進基地作戦」という大規模演習でした。前進基地とは、敵の長距離火力射程内に進出していく基地のことですので、米軍と一体の「敵基地攻撃」行使訓練が進んでいるのではと危惧されます。兵站支援も強化されています。

 すでにオスプレイは拠点となる空自千歳基地に来ており、三沢沖などでの演習となるようです。当たり前のようにオスプレイが全国を飛びまわるけど、世界を見れば、こんな無法なことはさせていません。外国の軍隊であれ、各国の法律に従うべきだからです。

 先月の演習で、オスプレイが高度90mまで下がっての飛行も、他国ではおこなわれないものと思います。この飛行訓練は「沖縄を除く日本国内の住宅地等を避けた区域で実施した」と、先日の政府交渉で防衛省から回答がありました。航跡を追跡した京都平和委員会によれば青森・岩手まで飛行したそうですから、北海道から東北のなかでの低空訓練だったと思われます。何でも米国いいなりの日本でいいのか。

 外交は時間もかかるし、簡単に合意できるものではありません。軍事に頼る方が簡単かもしれませんが、それでは挑発や不信が重なります。偶発的な衝突もありえます。時間もかかるし難しい外交努力であっても、その道にこそ力を尽くすべきです。

 国際世論で核兵器禁止条約だってできました。日本国内の世論も大きな力があるはずです。私も一端を担ってがんばりたい。

 【今日の句】不安だと言うなら なおさら外交を
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畠山和也
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