次世代に平和な社会を

 久しぶりの稚内市で「語るつどい」。小雪が舞うなか、多くの方が足を運んでいただき嬉しい限りです。私からコロナ禍や物価高騰への日本共産党の政策や、軍拡より外交努力を、また日本共産党の100年について話しました。中尾としかず市議が進行してくださいました。

 会場となった生涯学習総合支援センター「風~る」は、旧稚内商工高校(実習棟)を活用した施設です。研修室やフリースペースのほか地域FMスタジオなどもあって、市民が集う拠点として生まれ変わりました。せっかく黒板が残っているので、ポイントを書きながら話をした次第です。

 へ~と声があがったのが、この10年間の変化。実質賃金は24万円、年金は6.7%と減少し続けてきたのに、大企業を中心とした内部留保は150兆円も増えています。単純に割り算すると1時間あたり17億円、1分あたり2834万円が増えた計算。大企業への優遇税制が、これだけ内部留保を膨らませました。ここに5年限定の課税をして、中小企業支援と一体に賃上げをというのが日本共産党の提案です。

 「がまんばかり強いられているけど、そうではないんですね」と、感想も出されました。日本社会全体に先が見えない雰囲気があるもと、政治家が希望や展望をつくることこそ大事。町内会の役員をされている方から「町内会と共産党は『コミョニティ』を大事にするところで似ている」との、嬉しい発言もありました。

 稚内市はじめ宗谷管内の医師数は全国・全道の最下位クラスで、医師確保は地域・市民の強い要求です。数年前から市民運動も広がり、市立病院や民間病院でも少しずつ医師数が増えてきました。それでも発熱外来がいっぱいになるなか、今日も「そもそも政府が医師を増やそうとしていない」ことへ批判の声も。くらし・いのち最優先の日本にこそ、です。

 終了後に90代の女性が「若い人に(昭和)5年生まれと言っても、ピンとこないみたい」と話しかけてくださいました。終戦直後に東京へ行き、焦土となった光景を忘れられないといいます。「もう二度と同じようなことは、あってはならない」と力を込められました。

 ちょうど会場の廊下に「稚内市子育て平和の日記念式典」ポスターが掲げられていました。防衛の名に軍拡ばかりが議論されていますが、そもそも「戦争をしない」ための外交努力こそ必要ではないのか。次世代に平和な日本を引き継ぐ思いも強めた、1日となりました。

 【今日の句】挑発と 煽りにのらず 外交を

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畠山和也
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