第94回メーデー万歳

 道労連(北海道労働組合総連合)の大規模メーデー集会は実に4年ぶり。桜が彩る札幌中島公園で、元気よく要求の声があがりました。参加は1200人、その後のデモパレードは若い世代が先頭を行き、自分自身の言葉でアピールしながらの行進でした。

 日本共産党は紙智子参議院議員が「要求こそ社会を動かします」とスピーチ。党札幌市議団とともに私も壇上に並びました。

 道生連や医労連、自交総連・農協労連と続くスピーチでは、物価高騰のなかでの生活の苦しさ、コロナが5類になっても変わらない医療・介護現場の緊張や疲労、タクシー運転手や酪農家の切実な実態など怒りの声が次々。

 「私の要求決め台詞選手権」コーナーでは、「先生増やして」「定時に帰りたい」「最賃1500円」などの「決め台詞」に参加者からも大きな拍手。労働者みずから声をあげることを大事にしてきた、道労連の「こだわり」を学びました。主役は参加者1人ひとりです。

 久しぶりの大規模集会は、準備の時から大変なことだったと思います。「たたかう労働組合のメーデー」の伝統とともに、新しい世代が一体感をもって参加できるような企画やスローガン、市民へのアピール方法なども議論を積み重ねてきたのだと思いました。

 連合のメーデー中央大会には岸田首相が来賓として出席し、「賃上げの機運を盛り上げたい」「三位一体の労働市場改革を」「新しい資本主義を力強く前に進め」るなどと、あいさつしました。労働者のリアルな実態は、首相に見えているでしょうか。

 派遣労働を広げ非正規雇用と低賃金を増やし、多くの若い世代がまともな生活ができない日本にしたこと、一方で大企業の内部留保が大膨張するほど税制をゆがめたこと--この財界・大企業優遇の自公政権を代えることこそ、掲げられた要求を実現する道だと広げていきたい。

 ともかく、集まって声をあげることは元気になりますね。メーデー万歳。

 【今日の句】連帯し たたかうメーデー ここにあり

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畠山和也
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