やっぱり「核のゴミ」は持ち込ませたくない

 暴風雪警報が出る前に寿都町へ入り、蘭越町でも語るつどいや役場訪問へとまわりました。粘り強く「核ゴミの持ち込み反対」を貫くみなさんの思いもうかがい、心ひとつにがんばらねばと痛感しました。

 寿都町・神恵内村での「核のゴミ」文献調査は、2年程度とされた期間を過ぎています。これは文献調査の分析が恣意的にならないようにと、専門家によるWG(ワーキンググループ)の議論を通じてまとめあげるためとの理由です。しかし、実際は推進派ばかりの専門家ではないかとの声が今日も出されるほど。WGが単なる「お墨付き」を与えるための機関であってはならないと思います。

 片岡・寿都町長や町議会への不信も高まっています。賛否が分かれる課題があっても、町長選を終えればノーサイドとして分断を解消するのが首長の仕事のはず。しかし、反対している町民にはあいさつも交わさないと、次々に出されました。やましいことがないならば、ふだんのあいさつくらいはあってしかるべきです。

 町議会も情報開示請求に黒塗りで返され、町民と議員との懇談会も視察報告にとどめて町政に触れない内容にするなど、町といっしょの隠ぺいと指摘されるのも当然。これでは「核のゴミ」賛否の以前に、町政の透明化や民主主義が踏みにじられていると言っても過言ではない。ましてや交付金目当であれば、そんなに国は甘くないと何度も訴えたいと思った次第です。

 多くの方が駆けつけてくださったのは、幸坂順子町議ががんばってきたからです。町長選をたたかった越前谷由樹・前町議も来てくださり、激励もいただいて本当にありがたい。いろんな会をつくって仲間を増やしていきたいとの話も、力強く思いました。力になれるよう、私も国会へしっかり反映させたい。

 蘭越町へ移動し、柳谷要町議とまわりました。つどいでは「本当に新幹線なんているの?」「国連改革をどう考えるか」などの意見も出されながら、地域と国の未来に不安が広がっている話もうかがいました。「らんこし米」で有名な同町でもあり、農業・食料を守ろうとの話にうなずく方の姿も目立ちました。

 町役場では出張で不在の金秀行町長さんの代わりに、山内勲副町長さんが応対してくださいました。国が国民不在の政治を進めると、その矛盾は地方自治体へと押しつけられます。くらしとともに基幹産業である農業も話題にのぼり、こういう分野にこそ財源を振り向けるべきと私からも述べました。ましてや大軍拡・大増税なんて許されない。

 宿の窓から外を眺めると、どんどん降り積もる雪。明日はニセコ町や留寿都村をまわる予定ですが、明日の朝の時点で果たしてどうなるか‥‥。

 【今日の句】地方へとしわ寄せ 総理は気にもせず

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畠山和也
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