ここにも自民党政治の行きづまり

 酪農・鉄道・運輸など北海道の重要課題について、紙智子参議院議員と懇談・調査にまわりました。足元から崩れかねない実態を、どんどん国に反映しなければと痛感した1日でした。

 まわった先は道農政事務所(酪農)・札幌市役所(新幹線工事の負担増)・道商工会議所連合会(運輸)に、鉄道政策全般では研究者・専門家から話をうかがいました。札幌市役所では吉岡ひろ子市議、鉄道政策では「北の鉄路存続を求める会」事務局長でもある小室まさのり道議予定候補(札幌北区)も同席しました。

 一気に飼料代が値上がりして「このままでは酪農が続けられない」と悲鳴があがる酪農業、資材費・人件費も含めて事業費が膨らんだ新幹線の延伸工事。国が大規模化や大型開発を進めてきたことや、異常な円安を招いた金融政策のツケが、これだけ地域を痛めつけているのかと思うと本当に腹立たしい。地域の視点からのアベノミクス検証は、絶対に必要です。

 道商連は、鉄道輸送を先出しした緊急要望を国に提出しました。各地域の会頭さんが持つ切迫さや、これまで積み上げてきた政策的蓄積の話も聞き、問題意識を共有できた意味は大きい。「もっと国民・道民のみなさんに危機を伝えていかなければ」との話も同感です。

 トラック輸送の「2024年問題」や、新幹線の札幌延伸にともなう並行在来線の分離が起きる「2030年問題」など、迫りくる時間との勝負なのです(なお、日本共産党としては並行在来線の経営分離自体が問題としています)。スムーズな輸送・流通なしに、今の私たちの生活はないのですから。

 研究者・専門家からのお話で、ますます認識も深まりました。そもそも鉄道だけが交通・運輸ではないし、財源を含めて鉄道局だけの範疇で考える必要もない。考える土俵を広げることで、解決の道も見えてくるのではないか。いろんな角度が見えてきたと紙議員も納得されていました。課題が多い北海道だからこそ、課題解決の先進地域へと進めていきたい。

 明日は富良野市から新得町へ、根室本線の維持・存続にかかわる懇談・調査です。

 【今日の句】机上だけ見てて 解決するものか

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畠山和也
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