学びに借金を背負わせないで

 進学希望の高校生の子と、奨学金の事前申請。わかりにくい申請方法も一苦労だったけど、高3のうちから「将来は毎月借金返済」と話し合う厳しさ・切なさ・申し訳なさに心も痛みます。

 日本の「教育予算の貧困」があらためて腹立たしい。学ぶことがペナルティであるかのようです。これだけ若い世代に負担させて、彼らの生活が楽になるはずもなし。少子化を問題にするのなら、学費ゼロや奨学金返済免除・猶予など踏み出すべきです。

 私も大学・大学院と奨学金を借り、返済には15年近くかかりました。毎月の定額返済に加え、いわゆるボーナス支給月に多めの返済をしたので、貯金もレジャーもままなりませんでした。税金・保険料や光熱水費を何度も計算して、どれだけ節約してきたことか。

 今の若い世代は、私の時より返済額が多い方もいます。非正規雇用・低賃金という方も多いでしょう。それが「自分の選んだ道」=自己責任とされ、貧困に陥りたくなければ能力を上げろ、競争に打ち勝てと追い立てられる、今の日本。

 学ぶことは本人の利益になるという「受益者負担主義」が、どれだけ若い世代を苦しめてきたことか。しかし、学ぶ権利は憲法で保障されているもの。学ぶことにお金の心配をしなければいけない、そもそもがおかしい。

 みんなで声を上げ続けて、ようやく給付型奨学金が2017年に実現しましたが枠が少なすぎます。早く拡充しながら、お金の心配なく学べる国へ。いっしょに声をあげましょう。

 【今日の句】本当に 先進と言える 国なのか

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畠山和也
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