枝幸町から中頓別町・浜頓別町・猿払村をまわって声を出し、稚内市では急な演説会の呼びかけにもかかわらず会場いっぱいのご参加! とても励みになりました。
枝幸町・野口洋郎町議、中頓別町・高橋憲一町議、稚内市は佐藤ゆかり・中尾としかずの両市議がつないで同行してくださいました。どこでも党員・支持者の方が集まってくださり、あたたかく「がんばろうね」と声もかけていただき嬉しい限り。
浜頓別町では行き交う車の運転手さんが次々と手を振っていただき、中頓別町で昼食をいただいたところでは「国会議員さんだったんでしょ。がんばってください」と笑顔の激励も。なかなか行けなかった両町で、このように声をかけてもらえるなんて心にしみます。
ほどよい天気と気温だったこともあり、牧草地では草を食む牛の姿が多く見られました。5月の天気も良かったので、一番草の出来も良さそうとのこと。あちこちで牧草ロールも並んでいました。ほっとする風景です。
乳価や子牛が高値で推移しているため、この2~3年は酪農経営も安定気味ではありますが、それでも離農はあるものです。演説会後にJA稚内を訪れて聞くと、今は65戸とのこと。ご苦労されている実情をうかがいました。
「ここはコンクリートの値段が高い町なんです」と参事さん。牛舎など施設を更新・拡大しようにも、国の補助事業があっても負担が重くなってしまうのです。大消費地にも距離があるため、運賃代も高くなります。きめ細かい対策が求められていると痛感しました。
私からは、日米FTAにも触れました。参院選前だからと国民に黙ったまま、8月に農産物輸入の合意が発表されるのならとんでもない。しかもトランプ米大統領は、TPP以上の水準で開放を求めているとされます。また農家を苦しめるようなことは許されないのです。
国会で安倍首相に、TPPで質問していた時のことを思い出しました。くりかえし対策をすると答弁していたのに、先ほど書いたように現実は戸数も減っています。将来不安も大きいでしょう。どんどん輸入するやり方はやめて、10年・20年と経営の見通しが立つ価格保障と所得補償が、やっぱり必要です。
食料の安定供給と地域社会を維持するためにも、酪農の郷を守らねば。明日は豊富町からスタートします。
【今日の句】草を食む牛が 幸せそうに見え