民意に背を向ける五輪招致でいいのか

 「東京大会から札幌冬季五輪を考える集会」は、イスを追加するほど会場いっぱいに足をお運びいただき、本当にありがとうございました。このまま冬季五輪招致を進めていいのかと、誰もが感じたことと思います。

 東京大会の実態を、畔上三和子都議から報告いただきました。そもそも石原都知事(当時)が、招致は「きれいごとでは通用しない」と答弁するほど、五輪憲章とは相容れないスタートだったのでした。

 東日本大震災から間もない時期だっただけに、五輪より復興・防災をとの世論が圧倒的。そこを誘導的な意向調査や機運醸成活動を強め、その調査の内容を明らかにもしないで招致を決めたのでした。

 しかも都は、初めは「税金は投入しない」(=民間資金で実施)と答弁していました。今の札幌市の答弁とも重なります。東京大会は、あれよあれよと税金投入が膨らんだのは、ご存じのとおりです。

 ブラックボックス化されたスポンサー企業との関係や予算、赤字は開催自治体にかぶせられる契約の不当性、選手村も新設施設も企業の利益が優先されている実態など、あらためて「五輪の闇」が浮き彫りにされました。汚職事件の全容解明や総括も、まだまだなのだと痛感しました。

 日本共産党は、スポーツは人権であり、五輪憲章にもとづく健全な発展を望んでいます。以前からIOC自身の過剰な商業主義は問題化してましたが、それに加えて国内の財界・大企業によるあからさまな利益誘導が、どれだけ五輪をゆがめてきたのでしょう。札幌市民で招致反対の声が多いのは、五輪のあり方自体への疑問もあるからだと思います。

 加えて札幌市自身が、いのち・くらしよりも五輪招致に前のめりであること、市民の声を反映しようとしないことや、市議会が住民投票に背を向けることにも不満が広がっています。小形香織市議が、市の動向を報告しました。

 私から、住民投票への取り組みを党としても連携・協力することを表明しました。先日の機関会議で確認したものです。党として2030招致はやめるべきとの立場ですが、民主主義が生きる札幌市にすることも地方選で掲げてきました。

 今日も発言された「札幌オリパラ招致の是非は市民が決める・住民投票を求める会」のホームページをご覧ください(こちら)。

 今日は先立って札幌東区で、党の永年党員(入党30年)・50年党員の顕彰と新入党員を歓迎する記念集会にも参加。党の歴史を振り返りながら、党員お一人お一人の粘り強い力が社会を動かしてきたことを講演させていただきました。

 これまでのがんばりとともに、これからの日本共産党の前進へ率直な思いも聞かせていただきました。平和や民主主義を大事にする「生き方が定まった」との新入党員さんの言葉に、私自身の背筋も伸びました。

 今日で52歳となりました。新たな気持ちでがんばります。

 【今日の句】明日からの学校 準備も一段落

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畠山和也
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