見直すべきは不要不急の大型事業

 今日は札幌市手稲区へ「しんぶん赤旗」のお勧めにまわりました。市内中心部から離れた手稲区だけに、高齢の方から敬老パス存続を求める切実な声も。「JRでも使えるようにしてほしい」という方は、桑園駅近くの市立病院へ通院しているとのことでした。

 昨日の市議会で日本共産党は吉岡弘子市議が代表質問に立ち、敬老パスについて秋元市長に問いました。これまで市民意見交換会やコールセンターなどでの意見は約2800件にのぼり、議会には「タクシーやJRでも使えるように改善を求める陳情」などが出されています。存続を求める署名26,000筆も、先月26日に提出されました。

 先月の「道新」世論調査では、市長が就任して初めて不支持の割合が多数となりました。この敬老パスだけでなく、反対多数の市民の声に反する冬季五輪招致などの姿勢が重なってきたものでしょう。敬老パスにしても、健康事業は健康事業として進めればいいのに、今の制度をやめることと結びつけるのはなぜでしょう。

 吉岡市議の質問に、秋元市長は「今後も市民に寄り添い、しっかりとご意見をうかがいながら、持続可能な仕組みの構築に向けて取り組む」と答弁しました。その寄り添う姿勢が見られないから、不支持が広がってきたのではなかったのか。

 全国的に同種のパスが廃止されているなか、札幌市が誇っていい福祉施策だと私は考えます。歩行の困難な方が活用するだけでなく、高齢者の社会参加にも有益です。秋元市長は市民の意見をふまえて課題を整理すると言いますが、財政先にありきの姿勢が見え隠れするのです。

 札幌市は、高速道路から都心部へつながるアクセス道路や札幌駅周辺の再開発など、大型事業には大盤振る舞いです。新幹線の札幌延伸にかかわる建設負担金も、昨年度までで約133億円を投じました。限りある財源と言うならば、見直すべきは不要不急の大型事業ではないのか。

 冒頭の話をされた方の庭に、金魚が泳いでいる小さな池がありました(写真)。パクパク口を開ける金魚に癒されながら、一軒一軒とまわりました。

 【今日の句】見栄えだけ 華やかよりも ぬくもりを

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畠山和也
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