早く平和な世界にと

 札幌市民ギャラリーで、4日まで開催している第48回北海道平和美術展。今年も足を運び、1つ1つに見入りました。作品のすばらしさとともに平和の願いが伝わるし、早く世界の侵略・戦争を終わらせたいと心から思います。入場無料ですので、ぜひご覧ください。

 大きさと迫力で目を引いたのが、道立札幌南高校(定時制)生徒のモザイク画「平和を願って 長崎平和記念像」。深川市・たどし認定こども園の子どもたちによる版画「おとまりかい とざん」は、ほのぼのと平和な社会のありがたみを実感しました。

 絵画、版画、彫刻、書道にアイヌ模様の刺繍など、まさに市民の誰もが参加できる美術展として48回も続けられてきました。じっくり見ていたら「はたやまさん、私のも見てね」と、友人と来られていたという方からも声が。

 手弁当で取り組んできたスタッフさんからは「いい作品が多いですよ」とも聞きました。反戦・平和の思いは今だからこそ深く、命や自然も失いたくないとの思いも作品から伝わってくるようです。

 文化活動への支援を、もっと国や自治体で強めたい。文化芸術基本法の前文に、文化芸術は「心豊かな社会を形成するものであり、世界の平和に寄与する」と明記しています。それならば関連予算を、もっと増やすべきではないのか。

 日本の文化予算は全体の0.1%ほどで、いわゆる先進国では最低水準。新型コロナが広がった際に「一度失われたものは早急に再建できない」と、数十億ユーロ規模の支援策を決めたドイツとの差は何なのでしょう。

 自民党政治のもと「稼ぐ文化」とまで歪められたことや、戦争賛美に文化芸術分野が動員された歴史もあります。表現の自由を守ろう、文化芸術の位置づけを高めよう。私も訴えていきます。

 【今日の句】為政者が この日常を つぶさぬよう
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畠山和也
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