今日は北海道安平町・長沼町の農家を訪問・懇談。生産資材の高騰、後継者がいないことなど話が尽きません。コメ不足・価格高騰は消費者にとっても大問題だし、生産者・消費者ともに力をあわせて自民党農政を変えようと訴えていきたいです。
安平町でブロッコリーやカボチャを生産している小谷さん一家。雪解けを前に育苗ポットへの土入れ作業中でした。大雨に見舞われた昨年のこと、土づくりや連作障害回避の努力など、日ごろの農作業の一端をうかがいました。生産量を増やせば、収穫などの人手も必要になります。地域では住民も減り、派遣会社を通すと未経験者も多いため説明の時間を要するなど、なかなか苦労も多いとのこと。人件費高騰もあり、これまで以上に農産物収益も増やさなければなりません。
地域で離農される方がいて、小谷さんが引き受けた農地もありますが、それも限界といいます。「後継者がいる農家も数えるくらいしかいない。このままで日本の食料は大丈夫なのか」と切迫感ある話に、私の背筋も伸びました。農業に展望をつくることは待ったなしです。「食料自給率の引き上げを。酪農もそうだが、どの農家も経営が苦しく、子どもに跡を継いでほしいと言えない」とは、長沼町で酪農を営む広田さん。自宅で牛乳をいただきながら、農業予算の少なさなどにも話が及びました。
畜産クラスター事業で建て替えた牛舎へ移動すると、自動給餌器が1頭1頭に適量のエサを与えていました。この機械の導入で、労働時間は1時間ほど減らせて楽になったと言います。故障時も、すぐにメーカーが対応してくれるとか。何しろ生き物が相手の畜産・酪農は、24時間365日の作業になります。機械の導入を進めても、課題は負債の返済。乳価や加工原料乳補給金の引き上げなど、経営に見通しが持てる水準にしなければなりません。
日本共産党は昨日、今月末に策定が予定されている「食料・農業・農村基本計画」に対する要請をおこないました(こちら)。紙智子参議院議員から「命を支える食料・農業にふさわしい予算増額が必要」と強調しました。私も国政の場で、聞いた声を訴えていきたい。
安平町では三浦恵美子町議、長沼町では薮田享町議が同行くださいました。昨日・今日の活動は「しんぶん赤旗」日曜版での特集記事にも反映される予定です。掲載は少し先のようですが、お楽しみにお待ちください。
【今日の句】勇ましく 国防言うが 食料は
ギリギリの農家を今こそ支えて
