学術会議を政治の言いなりにするな

 施行78年の憲法記念日。「戦争をさせない北海道委員会」主催の集会・デモパレードに参加し、党としての街頭演説では「憲法を活かした政治に」と訴えました。街頭演説は札幌北区で、紙智子参議院議員・宮内しおり道選挙区予定候補・長屋いずみ札幌市議とおこないました。

 集会は、池田賢太弁護士(道平和運動フォーラム共同代表)の「お互いの信頼にもとづく平和を」などと呼びかけたあいさつから。昨年の集会ではNHK朝ドラ「虎に翼」、今年はアンパンマンのやさしさに触れた、やさしいあいさつでした。

 道パレスチナ医療奉仕団長・猫塚義夫さんが、なぜ日本からパレスチナへ来たのかを問われたときに「日本の憲法には平和的生存権がうたわれている。これは日本だけのことを言っているのではない」と話していると紹介。憲法を具体的に体現している話に、胸が熱くなりました。

 政党あいさつは紙智子参議院議員、勝部賢志参議院議員(立憲)、鳴海一芳さん(社民)。紙さんは国会情勢にも触れつつ、明文改憲をめざす動きを止めているのは国民の声だと強調しました。岩本一郎・北星学園大学教授が「憲法は私たちのもの」との呼びかけも、力強く響きました。

 暖かな1日で、デモパレードも元気よく。外国人観光客は写真を撮ったり手を振ったりと、このようなデモには慣れている様子でした。憲法記念日だけでなく、政治や社会を語り行動する雰囲気を広げたいですね。それこそ民主主義の広がりだとも思います。

 街頭演説で、私からは「学問の自由」(第23条)に触れて、日本学術会議解体法案を廃案にと呼びかけました。学問の自由が憲法で保障されているのは、侵略戦争に協力させられた反省から。政治が真理を押さえつけ従わせることはあってはならないと、歴史が示しているのです。

 憲法の理念は、各大学の通則などに反映されています。例えば北海道大学は「⋯⋯平和的民主的な国家社会の形成に寄与することを目的とし、⋯⋯もっと人類の永遠の平和と福利に貢献することを、その使命とする」(通則第1条)と、格調高く記されています。

 しかし、国立大学が法人化されてから国の予算が減らされ、軍事研究につながる誘導も強まりました。防衛装備庁の資金をもとにした研究が、北大では2年連続で応募・採択されています。菅政権のもとで2020年に学術会議会員6名が任命拒否され、いま国会に解体法案が出されているのこととも、つながっているのです。

 参院選は、自民党政治に審判をくだす選挙になります。しかし、憲法改悪を進めようとする党が議席を伸ばしても、いっそう悪くなるばかりではないのか。日本共産党を伸ばしてほしいと、心を込めて訴えました。

 【今日の句】学問を 政治が押さえる 愚をやめよ
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畠山和也
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