政府は病院を守る気があるか

 日本医労連の調査で、加盟する医療機関の3割で今夏のボーナスが引き下げられたことがわかりました。受診控えなどの経営悪化が背景にありますが、これでは退職者が続出しないかと心配です。実際に東京医科女子大学病院ではボーナスカットもあり、退職の意向を示す看護師が数百人規模にのぼるとされています。

 東京での感染拡大を前に、医療従事者も使命感を持ちつつ、体と心が追いつかない状況も心配です。政府は医療従事者などへの特別手当を決めていますが、病院・診療所全体を支えることをしなければ、コロナ対策どころではありません。通常の医療体制さえ崩壊してしまうほどの危機感を、政府はもっているのでしょうか。

 定例の街頭宣伝でも、医療機関への支援を強めるために、いっしょに声を上げましょうと呼びかけました。それは今の豪雨災害での被災者支援にもつながることだと思います。熊本県へ視察に行った安倍首相に、目の前の被災状況とともに、被災者を支える現場の力は目に映ったでしょうか。

 豪雨災害もコロナ対策も、本来は国会での審議や政府の具体化が進められてしかるべき。日本共産党は寄せられた声や要望を、さまざまに政府へ届けてはいるものの、通常国会を閉会したために、これほどもどかしい状況になっています。安倍首相は災害支援に4000億円規模の活用を述べましたが、被害の実態に見合ったものにしていかなければなりません。

 加えて沖縄・普天間飛行場とキャンプハンセンなどで、90人を超える米兵への新型コロナウイルス感染が確認されました。じゅうぶんな説明もないまま北谷町のホテルを借り上げて隔離するとしたことに、町長からの抗議の声もあがっています。北海道・矢臼別演習場では来月、米兵による沖縄県道104号線越え実弾移転訓練が予定されていますが、この状況では中止すべきではないのでしょうか。

 国民の命や健康を政府が本気で守る気があるのか、日々日々、問われています。しっかり地に足つけた活動を続けて、少しでも要求実現に近づくようがんばりたい。

 【今日の句】責任と 言いつつ果たさぬ あの人よ
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畠山和也
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