現場の声を大切に

 党として文科相へ、学校一律休校要請にともなう対応と補償を求める要請をおこないました(こちら)。さっそく関係団体へ、文書を届けながら内容や回答を伝えに。訪問先は全北海道教職員組合(道教組)、北海道高等学校教職員組合(高教組)、北海道教職員組合(北教組)、札幌市教職員組合(札教組)、札幌市学童保育連絡協議会・北海道学童保育連絡協議会です。

 突然の要請に混乱も広がり、結局は各設置者の判断で構わないとなった一律休校。すでに北海道では分散登校なども始まっており、4月の新学期も迫っていることから入学式はどうする、休校中の未履修分はどうする‥‥などの課題も残っています。また、休校にともなって放課後デイサービスや学童保育での受け入れにも大変な苦労がともなったため、必要な財政措置を国の責任でおこなうのは当然です。学童保育などに通っていない子どもたちの学習保障も、宙に浮いたまま春休みへと突入してしまいます。

 これらの混乱や被害に対する国の責任ある対応と補償を求める要請に、萩生田文科相からは「積極的な受け止めが語られた」(田村智子副委員長)とのこと。聞いた声や実態を国会にも引き続き反映させることなど、実効性あるものにしていかなければなりません。

 例えば学校の非常勤職員の雇用についても、文科省や道教委から通達文書は出ているものの、市町村教委や学校長が内容をふまえきれていないとの例もあるようです。わかりやすい通達も必要ですが、こういう時は党のネットワークも生かして、各地で通達の内容にあう形で雇用を守るよう党が申し入れるといった活動も大事になります。

 学童保育でも、年度末で忙しいときに新しく申請書類を出せと言われても間に合わないこともあります。こういう事態なのですから、年度をまたいでも受け付けるように行政が対応できるようなことも必要です。こうやって現場の苦労を一つ一つ解決することに力を合わせたい。

 「現場の声を大事にしてほしいんですよね」との話もあり、「未履修があるのに、4月に一斉学力テストなんておかしい。中止を」との話もあり。何より主体である子どもたちの成長と安全を保障する立場が大事だとも、懇談をするなかであらためて実感しました。

 【今日の句】子どもらの 笑顔を早く 学校に
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畠山和也
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