苦しむ国民を見捨てるな

 「重症患者ら以外は自宅療養を基本に」(菅首相)。しかし自宅療養者が悪化した場合の対策や、訪問診療体制の保障など見通しはあるのでしょうか。政府が白旗を上げたに等しく、もはや五輪を中止してコロナ対策に総力をあげるべきです。

 重症とまでいかない中等症でも、多くの方にとっては最も苦しい症状といいます。重症までくれば生死にかかわる状態で、ある人が「重症とは危篤寸前のことだよ」と述べたことに、なるほど納得。もはや死ぬ直前でないと病院に来るなということなのでしょうか。医療機関の責任ではなく、ここまで感染拡大を放置してきた政府の責任ではないのか。

 そうでなくても医療機関はワクチン接種に振り回され、キャンセル業務に追われ、赤字続きで看護師のボーナスカットというところもあります。ことの深刻さを菅首相が認識していないのなら、これほど国民の命と健康にとっての悲劇はない。何度でも声にして、今度の総選挙では必ず菅政権を代えなければ。

 「しんぶん赤旗」記者と札幌大通公園を歩きました。明後日からの競歩を前にした準備が進んでいます。警備員の姿も目立ちましたが、どの方も暑そうで、気温を見たら34℃。コロナ禍というだけでなく、選手や関係者などにも過酷な環境のもと開催すべきなのかと疑問は消えません。5月のテスト大会後に感染者が急増した北海道。また同じことを繰り返してはなりません。今からでも中止の決断を!

 全北海道教職員組合にも足を運んでの懇談テーマは「教員免許更新制の廃止」。この夏季休暇も、地域によっては泊りがけの講習などを自費で受けるなど多忙が解消されない原因の1つになっていた制度ですが、政府で廃止の動きが出てきているのです。懇談は川村書記長・新保副委員長が応対してくださいました。

 ちょうど全教としても「一言署名」を集めていて、記者会見もおこないたいとのこと。その「一言」には、「ただでさえ忙しいのに土日も長期休暇もなく、心を病む教員が増えてしまう」「必要なのは教材研究の時間です」など、わずかながらも教育現場にいた自分としても「一言」には共感と納得です。文科省の調査でさえ「負担になっている」と8割もの教員が回答しているのです。

 安倍「教育改革」の一環とされた制度でしたが、統制を強めるがための教育行政の破綻は明らかです。現場の負担が増えることだけでなく、せっかく免許を持っているのに現場に戻らない(戻れない)ため教員不足も解消されないという実態もあります。前へ進めるために私も力を尽くしたい。

 【今日の句】国会も 会見もなく やり過ごし

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畠山和也
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