動かす力は市民の声

 強い反対の声に押されて、大学入試での民間英語試験の活用は延期へ。理不尽な政治は変えることができるんです。街頭に出ていても、何やら空気が変わってきたような気がしました。

 写真はJR札幌駅前での毎月の「いちの日」行動。労働争議解決に向けての交流集会に先立って、北の鉄路存続を求める会の宣伝に私も参加しました。チラシを受け取る方、立ち止まって話をする方が次々。先月と比べて、明らかに反応される方が多いのです。

 横断幕の前に立って「私もよく日高には行ってるよ。鉄道は残さなきゃダメだ」と話された男性は、ある大学の先生。鉄道を残す気のない国会議員を減らせばお金はできると、語り始めたら止まらないほど今の政治に腹が立っている様子でした。マイクを握った私からは、民間英語試験の問題にも触れて「動かす力は市民の声です」と呼びかけました。

 そもそも自然災害を受けて、すぐ線路を直すのが当たり前なのに、JR北海道は何年も放置することがおかしい。先月の台風被害で不通になっている区間を直すことと同じように、公共交通なのですから緊急的・優先的にやるべきものです。日高本線や根室本線のようなことを認めれば、災害のたびに路線廃止を進めることになってしまいます。それは許されない。

 理不尽な働かされ方をやめさせようと、この後の働く仲間のスピーチも熱かった。上司のパワハラを受けて「家族に迷惑がかからないように」と泣く姿を見せずに歯を食いしばって職場に通ったけど、いよいよガマンできないと立ち上がったこと。自分とともにがんばってる仲間の職場復帰へ、いっしょに力を合わせたいとの思い。たたかう仲間の連帯が、ひしひしと伝わりました。

 その足で道庁前の反原発抗議行動へ。そろそろ寒くなってきて、スタッフの橘さんからの「また雪のなかでの抗議という季節になります。本当ならやりたくありません。でも、子どもたちの未来のために私たちは声を上げ続けてきました」というスピーチが、360回も続けてきた時間の重みを感じさせるものでした。

 暑い夏も、とりわけ北海道の寒い冬も、準備をして立ち続けてきたスタッフのみなさんがいるからこそ、原発のことで話ができる「場」ができてきたわけです。その間に多くの道職員も市民のスピーチを耳にしてきたことでしょう。こういう力が再稼働をさせてこなかったと思います。

 やっぱり動かす力は市民の声。いっしょに私もがんばりたい。

 【今日の句】大臣よ あなたの身の丈 どの程度?
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畠山和也
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