終戦から75年の今日は、日本の侵略戦争の歴史をふりかえり、再び戦争の惨禍を起こすまいと決意を語り合う日。大事な道しるべである日本国憲法も、こういう日にこそあらためて学び合いたいものです。命が奪われたアジア2000万人、国内310万人への哀悼の意を表して街頭宣伝に臨みました。
長屋いずみ札幌市議の司会で、紙智子参議院議員と、小選挙区2区予定候補として発表されたばかりの平岡だいすけさんとマイクを握りました。地域の党員・後援会員さんも多く駆けつけてくださり、町ゆく方からも「安倍政権を必ず終わらせよう」と声をかけられました。
平岡さんは、子どものころに参加した原水爆禁止世界大会から戦争と平和についての関心が高まったことにも触れて、早く核兵器禁止条約に参加する日本にしようと呼びかけました。紙議員は、父親の戦争体験から切り出し、コロナ禍に苦しむ国民が多くいる今「臨時国会を開かせましょう。軍事費を、命を守るための予算に切り替えましょう」と訴えました。
私は、アイヌ女性から聞いた釧路空襲の経験と、彼女からの「戦争につながることは、必ず反対しなければならないよ」の言葉が、政治活動の原点になっていることを述べました。そして被害の歴史だけでなく、侵略という日本が起こした加害の歴史にも目を向けてこそ、アジアの平和につながることにも触れました。
いまだ「慰安婦」とされた苦しみを抱えている方がいるもと、大前提として日本が侵略戦争の反省を明確にするべきです。ロシアとの領土問題は、戦後処理の不公正をただす立場が必要です。オスプレイまでもが自由に日本の上空を飛ぶ、まるで植民地のような米国との関係も根本から見直すべきです。日本の「戦後」は、まだまだ続いているのです。
戦争は自然に始まるものではない。経済的・社会的不安の高まり、領土拡張の覇権主義や帝国主義の横行、そして時の権力者による排外志向‥‥いろんな要素が重なって戦争ができる下地がつくられてきた歴史を、私たちは知っているはずです。その負の歴史から導かれた日本国憲法を、私たちは持っています。いま政治がするべきは憲法の改定ではなく、憲法をすみずみまで生かしていくことです。
被害の歴史も、加害の歴史も、しっかりふまえてこそ。新たな政治をつくることは、アジア各国の友好関係を深めることにもつながるはずです。歴史に向き合うことの大切さを、あらためて強調していきたい。
【今日の句】つながった 今の命は 平和こそ