今日は畑野君枝衆議院議員を招いて「少人数学級を実現する市民のつどい」。私と畑野議員の「はたはた対談」も含めて、教職員後援会のみなさんが準備してくださいました。少人数学級を実現しようと、参加した誰もが思えたのではないでしょうか。
まず畑野議員から、国会論戦を踏まえての講演。日本共産党・志位委員長の質問に安倍首相(当時)が「コロナ後を見据えてどう対応していくか検討していきたい」との答弁があり、畑野議員の質問に萩生田文科相も「少人数の有効性というものも深掘りをしていきたい」と応じました。全国知事会・市長会・町村会の各会長名でも「少人数編成を可能とする教員の確保」が提言され、先日9月17日には院内集会が開かれるもとで全国から15万筆余の署名も提出されました。畑野議員の講演から、まさに「機は熟した」と実感しました。
教職員後援会から、この間に取り組んだことの報告や、母親の立場からの少人数学級への期待が述べられました。分散登校での少人数学級を経験するなかで子どもたちも「勉強がわかった」体験をし、教職員でも子どもたちに寄り添える大事さを再確認できました。不登校だった子どもが少人数学級のもと登校できたと、涙をためてお母さんが話されたことに胸が詰まりました。コロナ感染防止だけでなく、少人数学級は子どもたちの成長を保障するのに大事なことなのです。
「はたはた対談」は、畑野議員も私も教員経験者なので当時の思い出や、教育にかける思いからスタート。これだけの機運のなかで、どう実現に向かわせるかが焦眉の課題になるもと、畑野議員から高校生が声をあげて大学入試での英語民間試験導入を止めた経験が話されるなかで、「いちばんのカギは運動です。その声の高まりと国会論戦が結ばれて、政治が変わっていきます」との話にも納得です。
濃密な「つどい」で頭もフル回転でしたが、参加された方みんなが「子どもたちの最善の利益」を実現したいとの思いを持っているだけに、会場には一体感がありました。きっと子どもたちにも、このような大人の姿勢は伝わっていくはず。子どもたちも、ぎゅうぎゅう詰めのクラスより、余裕がある教室のほうがいいに違いありません。参加者からの発言でも「子どもから『小数点の割り算がわかった。人数が多いと質問もできなかった』との話を聞いて、やっぱり少人数学級に進まなければと実感しました」とあり、子どもたちの生の声や現実を知ることが大事だとも再確認しました。
対談でも紹介しましたが、札幌市は「少人数学級に関する意識調査」を10年かけておこなっています。そこでは、生活面で「児童生徒一人一人へのきめ細やかな指導や支援ができたため、児童生徒が落ち着いて生活できた」、学習面でも「学習意欲が向上し、自分の考えを伝えたいという気持ちから積極的に発言する児童生徒が増えた」と報告されてもいるのです。
子どもたちに寄り添うために、学校に余裕を、教室に余裕を。北海道からも発信を強めていきたいです。
【今日の句】一人ずつ 声が聞こえる 学校に