今日は強い雨が降ったりやんだりだった後志管内は、寒暖の差が大きいと甘みが増す果樹の生産地でもあります。うかがったJAようていでは先日、ようていメロンの初競りがおこなわれました。昨年はコロナ禍のもと、高級食材とされるメロンの販売は厳しかったとか。今年の挽回に期待がかかっています。
もう1つ話題になったのがコメの価格。消費量が減っているもと、今の作付面積では過剰となり価格下落につながるため、主食から飼料用への変更を農協でも要請してきました。農家の不満をぶつけられることもあるとのこと。全国で協力の差が出ている実態も悩ましいですが、今のような非常時には国が買い入れて価格安定に努めるなど責任を負うべき。外国産米の輸入を停めることにも踏み出すべきです。
コメの一大生産地である蘭越町で、金秀行町長との懇談でも同じような話題になりました。あわせて北海道新幹線の札幌延伸にともない、並行在来線である函館本線(山線)がJRから分離された後について、バス転換も選択肢に含まれた道からの提案があり、山線の存在意義についての話にも。観光地であるニセコ・ルスツにつながり、特に冬には観光やスキー客の姿も見られます。いまの線路に沿ってバスが走るということは地形上ないため、金町長もバス代替については疑問をもっているようです。「これだけの長い路線を、沿線自治体で決めていいのでしょうか」と、道の積極的役割を求められました。
倶知安町では先のJAのほか文字一志町長さんへ表敬訪問や、子育て世代の声を聞く懇談の機会も持ちました。「羊蹄山麓には不登校児が通えるフリースクールなどがない。どこでも学べる環境の整備を」「町営プールが古いため使えない。地域差が生まれてしまう」「小学校1年生のクラスが33人で多いと感じる。35人学級よりさらに進めてほしい」「倶知安に高等養護学校の設置を」など、次から次へと要望が出されました。根っこにあるのは「教育の平等を実現してほしい」という思いです。
「そもそも政治のシステムを変えるにはどうしたらいいか、若い世代はわかりません。要望の訴え方もわからないから、ネットに書き込んでいるうちに行政が気づくということもある」との話から、「共産党のように声を直接聞いてくれるのは本当にありがたい」との話にも。このような一言一言にも学ばされます。
赤井川村ではアポなしでしたが、馬場希村長さんが懇談の時間を割いていただきました。「共産党はもっとモノ言っていいんじゃないの」と笑いながらもズバリ。「議会でも厳しいくらいに指摘されて、それに対して行政も自信をもって答えられるくらいでないと」との話は、菅首相にこそ聞いてほしい言葉だと思いました。これだけコロナ対策でも後手後手で、五輪開催に突っ走る状況を見れば、確かに日本共産党がどんどん訴えていかなければならないです。
間に街頭宣伝もおこなって盛りだくさんの1日の最後は、余市町での「集い」。ぐっと参加人数もしぼり制約した時間内でしたが、「立憲・枝野代表が共産党と連立しないと言っていたけど、どう受け止めたらいいの」「若い世代に新聞を読んでもらいたいけど、そもそも若い人との結びつきがない」「元衆議院議員の児玉健次さんからのやさしい言葉が忘れられません」など、次から次へと質問・意見がやみません。人数が少ない分、話しやすかったのかもしれませんね。何度も全道各地へ行けないので、多くの方にお会いしたいと思いつつ、少人数でもじっくり語り合うことの大切さを実感しました。
頭に入りきらないほどの課題に触れた1日でしたが、それだけ日本共産党への期待の反映だと受け止めてがんばりたい。蘭越町・柳谷要町議、倶知安町・原田芳男町議、仁木町・上村智恵子町議、余市町は中谷栄利・大物翔・安久荘一郎の各町議が同行してくださり、地方議員さんの活動の幅の広さゆえだと、よくわかりました。明日は小樽市です。
【今日の句】選挙では 甘さがあって ならぬけど