それが総理の言う言葉か

 臨時国会の開会日は朝の定例宣伝から始まり、昼には道原発連、道労連・憲法共同センターとの宣伝を渡り歩き。この現実に政治が応えよーーマイクを握った1人ひとりの熱い思いが伝わってきました。

 朝晩の冷え込みに道内でもストーブを点け始めた家庭があるなか、暖を取ることさえガマンしている方が多くいるはずです。先日の報道では、道内の社会福祉協議会による緊急小口貸付はリーマンショック時の235倍に増えたとのこと。このままでは年を越せないという業者の悲鳴も聞くし、先日は室蘭工大生を対象にした食料支援に62人も受け取りに来たと聞きました。

 しかし、菅首相の所信表明演説には愕然。「私がめざす社会像は、『自助・共助・公助』そして『絆』です。自分でできることは、まず、自分でやってみる。そして、家族、地域で互いに助け合う。そのうえで、政府がセーフティネットでお守りする。そうした国民から信頼される政府をめざします」。助け合っても、なお苦しい現実を前にして、それが総理の言う言葉なのかと腹立たしくなりました。

 「通院をガマンして手遅れになった患者さんもいる。病院の赤字も続いていて、自助を説くより国が役割を果たしてほしい」(民医連)、「核兵器禁止条約が発効するのはうれしいけれど、背を向けている日本政府が恥ずかしい」(新婦人)、「消毒の業務など忙しさが増している。余裕がない学校で子どもたちにしわ寄せがいっている」(道教組)、「生活に苦しんでいる人に『生活保護は国民の権利』と、あらためて国が言うべきです」(道生連)。

 道労連・三上友衛議長は、正社員の給与削減・非正規社員の解雇が生まれていることに「国会を4ヵ月も開かない間に、国民は苦しい生活を強いられた。早くコロナ対策の充実を」と力を込めました。チラシを受け取る人の姿も多く、修学旅行中と思われる中学生が手を振って応えていました。

 道原発連の宣伝でも、泊原発再稼働の反対署名に応じる方が多くいました。そのなかで話題になるのは、寿都町・神恵内村での文献調査応募。宣伝後、ある男性が「もう処分場は決まったのかい」と私に声をかけてきて、ていねいに中身を広げていかなければいけないことを痛感。応募したから終わりではなく、世論を広げて撤回させることは十分に可能です。

 菅首相の所信表明演説では、「安全最優先で原子力政策を進める」との一文が、これまでの安倍政権同様に盛り込まれていました。貧困と格差の広がりには目をつぶり、「今後もアベノミクスを継承し、さらなる改革を進めてまいります」とも。一方で、核兵器禁止条約や学術会議への人事介入については言及なし。やっぱり政権を代えるしかありません。

 これから衆参本会議での代表質問、また予算委員会での質疑へと進んでいきます。テレビやラジオでお聞きいただきたいし、昼に働いている方は、ぜひ衆参ネット中継からご覧いただくことをお願いしたい。手間はかかりますが、日本共産党が国民の声を正面からぶつけて菅政権に迫っていることがわかるはずです。

 【今日の句】突き放す姿勢が ぐっと現れた
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畠山和也
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