命や健康を最優先に

 日本医師会長が「第3波」と言及したのに、「政府は具体的に定義していない」と現状から目を背けた加藤官房長官の発言が信じられない。札幌では新たなPCR検査センターを19日に開設し、無症状・軽症者向け宿泊療養施設の看護師を緊急募集するなど具体化も進んでいますが、「最優先課題はコロナ対策」と言っていた菅首相・菅政権は後手後手になっているのではないのでしょうか。

 北海道全体でも札幌市でも、1日あたりの感染確認数が今日も過去最高となりました。札幌医師会・松家治道会長が「あと1週間続けば医療崩壊につながる」と、長瀬清道医師会会長とともに会見で述べたことを重く受け止めなければ。医師・看護師だって生身の人間です。現場の疲弊・不安と緊張状態を思えば、感染防止に必要な社会政策を進めることも必要です。

 利尻島ではクラスターが発生して、海保の航空機で搬送されたとも報じられています。じゅうぶんな医療体制を持てていない道内ですから、広域自治体として道の果たす役割が大きく、必要な体制確保を進めてほしい。コロナ差別を生まないような、自治体からの情報発信も大切だと思います。

 今日は村上仁・札幌市議団長、佐々木明美市議と、新幹線札幌延伸トンネル工事での「条件不適土」にかかわる札幌市への申し入れ。渡島トンネルから出た正体不明の「条件不適土」なるものは、北斗市民へ2年間ひた隠しにされていました。事業主体の鉄道・運輸機構の姿勢にかかわることですから、北斗市だけでなく札幌市からも厳しく対応すべきものです。札幌市民にも説明責任を果たすことや、「条件不適土」への安全対策が明確にされるまでは札幌山口地区での事前調査を中止するなどを求めました。

 札幌市として「条件不適土」は報道で知る範囲だが、機構にはしっかりした対策を取るように強く求めていくと新幹線推進室長さん。安全の確保が最優先とも述べられたので、私からは「開業期日が先にありきで工事を進め、住民の健康を後回しにするようなことはあってはなりません」と念を押して強調しました。健康被害や住環境破壊は、いったん起きたら元に戻せないからです。住民説明会がわりに手稲区で「オープンハウス」というパネル展示をしてきたことにも、佐々木市議が「それで住民への説明を済ませたとならないように」と求めました。

 菅首相はコロナ対策を「最優先」、札幌市でも安全の確保が「最優先」。問題は、そのような姿勢や施策が現実になっているのかです。行政をチェックし、しっかり実態や国民の声を反映させていくのが政党や議員の役割。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】会見で 逃げる姿勢は 見透かされ

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畠山和也
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