「仕方ない」としないで

 工場撤退や経営破綻に襲われている夕張市での雇用とくらし、地域経済を守ろうと、空知総合振興局や国の出先機関へ要請にまわりました。熊谷桂子夕張市議、党南空知地区委員長でもある上田久司岩見沢市議とで、総合振興局には山田靖廣市議が同席しました。

 昨年末にはスキー場や宿泊施設を運営する夕張リゾートが突然の経営破綻、食品大手「マルハニチロ」も発表してから4ヵ月後となる今年3月に夕張工場閉鎖と、雇用の場が失われることが心配されます。夕張リゾート関連では賃金や仕入れ企業への未払いもあるとされ、市民のくらしや地域経済を直撃してしまいます。道労働局は「夕張地域大量雇用変動等対策本部」を設置し、道も「緊急雇用対策プログラム」を始めました。

 高野瑞洋・道空知振興局長は、夕張市が財政破綻したのちに担当窓口となっていた時代があったことから、今回の事態も大変心配しているといいます。「人口流出の厳しい状況に拍車がかかってしまう」と危機感を述べられ、上記の「プログラム」などで支えるとともに、スキー場などの再開にむけて支援できることがあれば対応することなども触れました。今後についても「炭鉄港」や産業遺構を活かした取り組みに、力を入れたいと述べました。

 国の出先機関では、道労働局・道経産局・道農政事務所へ。それぞれの部署で夕張市を支えるために力を発揮してほしいことを、くりかえし要請しました。農政事務所では山田英也所長が対応してくださり、夕張メロンだけでなく長いもの活用についても話題になり、知恵を出し合えば見える道もあるのだと再確認。「地域振興としてできるツールも使って、力になれるようにしたいです」とも述べられました。

 熊谷市議は、自分たちのくらしとともに「これから夕張がどうなっていくんだろうかと、不安の声も聞かれます」と強調されました。熊谷市議はじめ市や議会でも、さまざまなアイデアが出されるものの、夕張市は財政再生計画の真っ最中。財政破綻をしてから「何をするにも国の許可が必要」と言われたなかで、市独自の施策が十分にできないのです。農業関連予算もわずか50万円、「ゼロだった年もあります」とのこと。この状況を、国としても打開すべきと痛感しました。

 コロナ禍は経営上には苦しいことでしょうが、大手会社は内部留保も抱えているし、地域で多くの方を雇用している社会的責任があります。経営問題だから仕方ないとせずに、事業継続へできる限りのことを。私も引き続き力を尽くしたい。

 【今日の句】国民の 苦難を総理 受け止めて

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畠山和也
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