この問題こそ掘り下げた報道を

 ホルムズ海峡への「有志連合」構想にかかわり米国からの自衛隊派遣要請を、岩屋防衛相は「総合的に判断」と否定しませんでした。重大です。

 日本共産党の見解はこちらをご覧ください。もともと今回の危機は米国が核合意から離脱したことで引き起こされたわけで、道理が成り立ちません。イランへ自制を求めるとともに、米国に核合意へ戻ることこそ求める必要があります。

 ドイツは艦船の派遣に参加しないことを明言しています。マース外相は「軍事的解決はない」と、外交的解決をめざす姿勢です。フランスのルドリアン外相も「(湾岸での具体的態勢について)協議は早計だ」と慎重姿勢です。

 イランと日本は友好関係にあります。それならば、その関係に依拠した外交こそ力を尽くしてはどうなのか。米国追随によって、失われるもののほうが大きいのではないか。なし崩しに自衛隊の海外展開が進むことで、日米の軍事一体化が強化されることになりはしないのか。

 これらの疑問に、まったく政府は応えていません。国会での審議の場もないからです。報道も、いち国会議員の結婚を大々的に報じることよりも、情勢を掘り下げて報じることを願うばかりです。

 【今日の句】外交の議論が なぜに出てこない
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畠山和也
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