労働争議の現状を交流し、団結を固め合う「1の日」行動が再開され、先だっておこなわれた「鉄路を守れ」宣伝とあわせて、久しぶりに参加しました。たたかいは歩みを止めず、団結を貫くことの大切さを、いつも「1の日」行動から学ばされます。
「昨日、パワハラ裁判で勝利しました」。道医労連・鈴木委員長の弾んだ声に、思わず私も拍手。訴えた4人はすでに別々の職場で働いているそうですが、勝利を受けて「いっしょにたたかえる仲間がいてよかった」と喜びを語り合ったそうです。労働組合に入ってから判決の日まで辛いことも多かったでしょうが、みんなで乗り越えた喜びの様子が伝わってきました。
「まだまだ泣き寝入りしている人もいるはずです。そんな人には労働組合に入って、いっしょに解決しようと呼びかけていきたい」との鈴木さんの言葉にも、自然と拍手が起きました。国鉄の分割・民営化によって職場から追われた仲間を激励し続けてきた「1の日」行動の誇りある伝統が、胸に迫ってくるようでした。
先立つ「北の鉄路存続を求める会」の宣伝には私から、7/4付「しんぶん赤旗」日曜版で紹介された、鉄道の再国有化へ進むイギリスについて紹介しました。1994~97年に民営化された後に信号不備やレール破断などが原因の鉄道事故が起き、多くの死傷者が出てしまいました。この間の感染拡大が追い打ちとなり、シャップス運輸相が5月に「鉄道改革白書」を発表するに至ったのです。
コロナ禍で公共交通を守るとともに、地球温暖化対策の柱としても政府が責任をもって鉄道を活性化させるなど、「鉄道革命」と位置付けられました。不採算路線の一部復活や、在宅勤務に対応した週2~3日利用の定期券導入など、まさに「革命」と言ってもいいほど変化は劇的。新自由主義の先頭を切ったイギリスで、その中心だった鉄道が再国有化に進むとは、数年前まで誰が予想できたでしょうか。
足元に目を向ければ、イギリスに比べてJR北海道の姿が何とも痛々しく見えます。国の責任の持ち方で比べてみても、日本政府は「改善命令」を出して締め付けながら、責任は放棄するという現状。まずは分割・民営化の検証とともに、国の責任強化が必要です。生活や流通を考えても鉄路は必要で、効率最優先という土俵とは違う位置づけを持つべきです。私もしっかり取り組んでいきたい。
【今日の句】団結の先に 未来が見えてくる