ジェンダー平等を敵視しているのは誰だ

 党北海道委員会の「ジェンダー平等と総選挙」オンライン学習会にて、一言あいさつ。党としても、野党の共通公約においても、本格的にジェンダー平等社会をめざすのは初めてとなる今度の総選挙。全道を結んで、心ひとつにたたかおうとの機会にもなりました。

 昨日は「さっぽろレインボープライド」が、いつもは集会と行進をおこなうのがコロナ禍でオンライン企画となり、それでも明るく元気に開催されました。LGBTQへの差別や偏見がなく、誰もが前向きに生きられる社会の実現をと始めて、今年で25周年となったそう。このような声の高まりや継続した運動があって今年3月、同性婚を認めないのは憲法違反とする札幌地裁の画期的判決が出されたのでした。

 一方で、性差別や偏見とりわけ女性への暴力・性被害などは依然として多い。内閣府の資料で、配偶者からの暴力に関する相談件数は道内で2841件(2019年度)で、1日7~8件もの相談が来てる計算です。この数字はコロナ禍以前ですから、実態はもっと多いはず。人口の多い関東圏・近畿圏を除くと、北海道は都道府県のなかで最多の相談件数なのです。声に出せない声が多くあるなか、「誰もが安心できる社会」の実現へ、やっぱり大元の政治を変えなければ。

 党中央委員会の坂井希さんから、総選挙ジェンダー重点政策の中心点が述べられました。●男女賃金格差の是正をはじめ、働く場でのジェンダー平等を、●選択的夫婦別姓の導入をはじめ、性差別をなくし多様性が尊重される社会に、●女性に対するあらゆる暴力の根絶、●リプロダクティブ・ヘルス&ライツの保障を、●意思決定の場に女性を増やし、「ジェンダー主流化」を進める-ーなどです。どれもこれも今の自公政権では実現できないどころか、邪魔ばかりで敵視している議員までいます。政権交代で実現するしかない。

 東京都議選でつくられた「痴漢ゼロ」めざすリーフの紹介もありました。実際に被害にあった1435人の声がもとにされ、その特徴は「あらゆる生活空間で」「何度も何度も」「暴力、脅し、盗撮も」「子どもがターゲットに」などで、当事者は「何もできなかった」うえにその後の人生に打撃となる-ー性暴力は「魂の殺人」であって、言葉にできないほどの苦しみに耐え続けている人が、どれだけいることか。東京だけではないはずです。

 ジェンダー平等社会を本格的にめざす総選挙は、党にとっても私にとっても初めてです。今日も契機に、自分事として据え直すことも含めて、しっかり取り組んでいきいたい。

 【今日の句】世界から 何週遅れの この日本 
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畠山和也
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