敬老会は縮小して地域のつながりや支え合いにシフト

例年11学区からお招きをいただいていた敬老行事も、今年は新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発出の影響を受けてすべての式典が中止になった。会場となる各小学校の体育館は閉鎖空間であること、また、ご高齢の方々の中には、感染による重症化リスクの高い方々もおみえになることから、各学区の式典中止の判断はやむを得ないと感じる。

■ 敬老会の開催の見直しの必要は
私の住む南区では、ほぼすべての学区で毎年9月第3月曜日「敬老の日」に学区連絡協議会主催の敬老会を開催している。もちろん、長年にわたり社会で、そして地域で活躍されてきた高齢者を敬うという敬老会の趣旨は尊重しなければならないが、住民の30%以上が65歳以上の高齢者となった時代に、従来通りの形で敬老行事を今後、ずっと続けていくことには無理があると考えている。

学区連絡協議会予算の原資は町内会費。町内会費の値上げもままならず、また、町内会に加入しない方々も増える中、一方で急速な高齢化により敬老対象者数が増大することで、敬老行事に配布する記念の饅頭代も年々増額。学区連絡協議会の予算をひっ迫するまでになっている。

一方で、日頃の地域のつながりや支え合い、交流や親睦が重要となる中で、年に1回、敬老会に集まるだけではなく、日々の地域の交流を望む声も決して少なくない。高齢者の生きがいの場、機会を確保するとともに、健康づくりやさまざまな社会貢献活動の紹介など、高齢者の生活そのものを支援・コーディネートしていくための組織も必要となるだろう。

敬老会のお祝いは、例えば75歳になった時、または100歳になった時に限定し、一方で、行政と協力して高齢者の日々の生活や生きがい・健康・相談等を通年支援する新たな施策に大きくシフトする必要についても、検討すべき時期に来たように思う。
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横井利明
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