安倍政権に、地域を守る気があるか

 今日は紙智子参議院議員と日高管内へ。JR日高線や農業の調査です。

 JR日高線は、沿線自治体首長の会議が開かれる24日に何らかの結論が出されるのではと心配されています。そもそもは4年前の1月に高波によって被害を受けた部分を、放置し続けてきたJR北海道の責任が大きい。路線の未来をどうするかという前に、そもそも公共交通を守ろうという意思がJR北海道や国にあったのかと疑わしいのです。

 浦河町・池田拓町長は、公共交通としての位置づけや重要性をくりかえし触れられました。これまでも「国の誤りは国がただすべき」と述べてこられた池田町長。JR北海道から出される情報も根拠不明だし、新幹線こそ一番の赤字路線なのに「なぜ日高線ばかりなのか」との思いもうかがいました。災害復旧を願ってきただけなのに、経過を見れば理不尽なことだらけと私たちも応じました。

 「日高線を守る会」会長の村井直美さんとも懇談。7町長がまとまって災害復旧と路線存続を主張していたのに、応えようともしなかったJR北海道や国への強い不満をうかがいました。病院に通う方のアクセス、観光や地域づくりにも有効なことなどを話し合い、村井さんも「私たちは壊れた線路を直してほしいと言ってきただけなのに」と強調されました。そうなんです、始まりをあいまいにしたらダメ。同感です。

 定例町議会が早く終われば様似町の坂下町長ともお会いできる予定だったのですが、議会も続いていたために断念。今夜は様似町で住民説明会もおこなわれていたはずですが、このような住民との話し合いの時間だって必要です。とにかく結論だけを押しつけるJR北海道や、事実上は足並みをそろえている道や国の姿勢もたださなければいけません。紙議員も、引き続き国政の場で反映させていくと応えました。

 今日は風が強く白波が立っていましたが、それも心に残る風景の1つ。海岸線と馬産地を走る日高線は、全国にもない景色を楽しめます。インバウンドが増えた1~2年、もし日高線が走っていたら「売り出し」も違っていたのではないでしょうか。もちろん通勤・通学・通院に必要な路線でもあります。あきらめずに維持・存続へ力を尽くしたい。

 JR日高線のこととあわせて、全道的に増えてきている牛のヨーネ病の調査にもまわりました。独法の家畜改良センター、JAひだか東、日高家畜保健衛生所で実態や課題をうかがいました。ヨーネ病は法定伝染病の1つで、人間には影響はないと言われていますが、牛にとっては治療法もなく殺処分するしかありません。ワクチンもないのです。

 見つかった牛のほかに、その親(または子)なども感染の広がりを食い止めるため自主的に淘汰もせざるを得ません。この「自主淘汰」も合わせて2桁に上る牛を処分する農家も出ていて、実際の損害とともに今後の意欲にも影響を与えることになります。米国はヨーネ病対策をほぼしていないとのことで、これだけ人やモノが移動する今の時代には、現場の努力だけでは食い止められないのではないか、と今日の話を聞いて痛感しました。

 当面の補償の充実とあわせて、現場を支えるための体制や予算の確保がどうしても必要です。獣医は全道的に足りない地域も増えており、日高の家保でも定員には届いていませんでした。対策として十分だとは、まだまだ言えません。

 紙議員も急いで国会で確認するとしましたが、あらためて私も力にならなければと思いました。失った議席の重みを、つくづく感じます。課題の解決へ、紙議員と連携してがんばりたい。

 今日の調査には、新ひだか町・谷園子町議と浦河町・荻野節子町議が同席しました。地元の議員がいることの大切さも、重ねて実感した1日でもりました。

 【今日の句】どう見ても 地方創生 まやかしだ
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畠山和也
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