4月9日、23日と行われた統一地方選で、生駒市長選では応援した小紫候補が当選を果たされましたが、奈良県議選、生駒市議選ともに、仲間が議席を失う結果となったことは痛恨でした。
また、国政では衆参合わせて5選挙区の補欠選挙が行われたが、自民党の4勝、維新の1勝に終わり、わが党は1議席も獲得できませんでした。
◆全国の状況は
立憲民主党は道府県議会選挙では、公認推薦合わせ、現有204名から214名へ、政令市議会選挙では117名から115名へ、市区町村議会選挙では447名から444名へとそれぞれ増減し、トータルでは768名から773名と、ほぼ横ばいの結果となりました。同じくほぼ横ばいながら圧倒的な数を確保した自民党や、議席を倍増させた維新の会(大阪維新含む)と比べても、党が苦戦したことは否めません。横ばいで健闘したとするのではなく、はっきりと「敗北」を認めることから始めなければなりません。
ただ、個別に見てゆくと、党勢というよりも、日ごろの活動をきちんとやっている候補者は当選する傾向にありました。当たり前のことですが、特に地方選では、候補者と有権者の距離が近いため、より個人の政治家としての信頼度が問われます。
いかにたくさんの有権者と向き合い、声を聞き、動いたかが勝敗を分けました。県内でも、党勢の立て直しのために、各人にこのことを徹底していきます。
◆解散するの?しないの?
5選挙区で実施された衆参補選では、自民党が4勝1敗と圧勝しました。特に、もともと野党の牙城で社民党の勢力が強かった大分県や、与党前職が不祥事で辞職した千葉5区でも自民党が勝利したことは、わが党にとって痛恨であるとともに、あらためて自民党の底力を示すものでした。永田町では折に触れて衆院解散の声が出てくるもので、早くも広島サミット後の6月にも衆院は解散され、7月の総選挙かという声も聞こえてきています。しかし、私は解散は今秋の10月ではないかと睨んでいます。
岸田総理の解散戦略に影響するのは、来年秋の自民党総裁選ですが、求心力を維持するための解散としては、約1年半前というのはあまりにも時期尚早です。
また、国会後半にかけて防衛増税や子育て支援の財源の議論が過熱することが予想され、政権にとって昨年末から今年初のような逆風が予想されます。サミットの成果のみでこの逆風を押し切って解散することは考えにくいです。
◆どうする立憲?
一方、今の立憲民主党が、解散はいつかなどと悠長に予想している状況ではないのは分かっています。地方選では議席数はほぼ横ばいとはいえ、補欠選挙では候補を立てた3選挙区全てで敗北しました。執行部の責任問題にこそ発展していませんが、国民に今の立憲民主党が受け入れられていない厳しい現実を直視し、選挙総括を行わなければなりません。
パフォーマンスやスキャンダルネタに走るのではなく、いったい党が政権を獲ったときに何がしたいのかを明確にし、地道な地元活動、ファクトに基づいた政策議論を行うことしかありません。
目の前の選挙対策ではなく、日本の未来を担うビジョンを示す党に生まれ変わらなければ、このままずるずると衰退していくだけという危機感を持って、立て直しに全力を尽くします。
スタッフ日記「馬淵澄夫と女子高生の討論会」
先日まぶちインターンの女子高生が、馬淵澄夫と高校生7人の討論会を企画してくれました。17才、18才ということは、彼女たちが生まれた時、まぶちはすでに国会議員だったのかと思うと、不思議な感じがします。
若者目線でいろんな質問が出て、例えば「ジェンダー問題が遅れている理由はなぜですか?」と聞いた学生がいました。
まぶちは高校生たちの素朴で真っ直ぐな疑問に対して、同性婚のところでは、反対意見として憲法24条婚姻は、両性の合意のみに基いて成立する、賛成意見では14条法の下の平等、13条幸福追求権に関わってくる、と解説しました。まぶちの考え方、他党の考え方、海外の潮流にも触れながら、ひとつずつ丁寧に回答が進んでいきます。
反対に、まぶちから「若い人は同性婚をどう思っているの?」と聞く場面があり、同性婚には前向き、という若者たちの声に対して、まぶちから、僕が若い頃は、周りに隠して生活する人たちがいたんだよ、と返答がありました。
テレビで人気のタレントが同性愛を公表することは珍しくなくなりました。私は部屋の隅で聞いていて、こんなメッセージだと受け取りました。
「身の周りをみると、差別や生きにくい状況がまだまだ残っている。その根本的な原因は、政治家が作る法律や制度が遅れているからではないのか。生きづらい世界をどうか政治家たちに変えていってほしい。」
ぜひまた第二弾企画を楽しみにしております!!(ペーター)
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