第1113号 パーティー全面禁止すべき

 自民党の裏金問題は、派閥の解散問題にすり替えられてウヤムヤにされつつあります。

 しかし、問題の根本は、政治家が何に使うのか分からないカネ集めに明け暮れている事です。従ってその根を断つ改革を行わなければ何の意味もありません。

◆資金パーティー全面禁止を!
 今回の問題を受け、野党でも政治改革案が話し合われています。

 私は、政治資金パーティーは全面禁止するしかないと考えており、党内の政治改革実行本部総会でも、党の方針とするべきと主張しました。

 自民党は、改革案として「派閥が主催をする」政治資金パーティーを禁止する、としていますが、派閥解散を訴える一方で派閥が残る前提の方針を打ち出すのは、ちぐはぐ以外の何物でもありません。

 派閥のパーティーを禁止しても、政治家個人のパーティーが開催可能であれば、また抜け道を作るなどの可能性があり、結局はイタチごっこです。要は、政治資金パーティーそのものを禁止するしかありません。

 自民党で問題となった政治資金パーティーは、食事などの対価性が極めて低い、カネ集めが目的のもので、企業団体などに大量に売りさばくことで簡単に大金を得る仕組みになっています。

 従って、パーティー券を大量に買う企業や団体向けに政治が歪められるのは当然で、このような政治家の姿は、政治を商売にする「政治屋」そのものにしか見えません。国民の怒りが向けられているのはこうした「政治屋」に対してであることを自覚しなければなりません。

 今回のような腐敗を生むシステムが横行してしまった以上、政治資金パーティーを一律に禁止することが、政治とカネの関係を断ち切るために必要なのです。

◆政治家にも厳罰を!
 国民の怒りは、秘書や会計責任者が逮捕・起訴されても、自らはのうのうと政治家を続けている議員にも向けられています。

 不正が発覚した場合、秘書や会計担当だけが責任を負うのはおかしな話で、政治家にも厳罰が科されてしかるべきです。

 しかし、自民党案では、会計責任者と政治家の刑事責任の連座制は見送られました。これでは意味がありません。

 政治家自身も責任を負うように法律を変え、一罰百戒の厳罰を導入すべきです。

 現在の政治資金規正法は、有罪となった場合の量刑は低く、公民権停止は最長5年間です。この公民権停止期間を延ばし、実質的に政治家生命が絶たれるくらいの罰を科すという気概が必要です。

◆企業団体との癒着を断つ
 現状、立憲民主党内にも、政治資金パーティーそのものを禁止するのには慎重な意見があります。パーティーは認めた上で、企業団体のパーティー券購入を禁止する程度で良いのではないかという意見です。

 しかし、繰り返しになりますが、私は今こそ、自民党には決して出来ない改革として、パーティー全面禁止を打ち出すべきだと考えます。

 有権者との交流の機会が持てなくなるという主張もありますが、政治資金パーティーを廃止して、有権者が実費で費用を負担して参加する懇親会のような集会を規定する新しい制度を整備し、カネ集めではない有権者との交流を可能にすべきです。

 そもそも有権者のご意見を伺おうとするならば、丁寧に地元を歩けば良いだけですし、資金が足りないと言うのなら、政策を真摯に説明し、個人献金を募れば良いのです。

 大金をポンと出してくれる企業団体に頼っていては、公正な政治は成り立ちません。

 われわれ立憲民主党は今こそ、かつての民主党にまでさかのぼる、カネのかからない政治の実現と、企業団体との癒着を断つという政治理念に立ち返るべきであると考えています。

 
 
スタッフ日記 「未来の日本代表」

 先日、久しぶりに自宅のテレビでサッカー観戦をしました。

 そもそもテレビ自体リアルタイムで見ることがとんと少なくなっていたので、最後にゆっくりと1試合丸々テレビ観戦をしたのはいつぶりだろうと思い出せないほどでした。

 観戦をしていて一番に感じたのは、何よりもチームの平均年齢が若いことです。

 私は小学校、中学校とサッカーを習っていましたが、当時のみんなの憧れのサッカー選手と言えば中村俊輔選手、中田英寿選手で、チームの中心選手もボランチと言えば、先日引退された遠藤保仁選手、他にも小笠原満男選手など日本代表の平均年齢は今よりもう少し高かったように思います。

 今は知らない選手も多いうえ、選手の所属クラブを見てみてもJリーグのチームよりも海外のチームに所属している選手の方が多いように感じました。

 現日本代表の中心選手の久保建英選手は子どものころからスペインの名門バルセロナに所属してユースチームでプレーをしていたそうです。

 このように今は国内に限らず、多くの環境の中から自分の目指すべき将来に向けて選択肢を持つことができ、日本のスポーツのレベルが上がっていっているように感じます。

 実は生駒市には久保選手が所属していたバルセロナからコーチが直接派遣されているバルセロナアカデミー(バルサアカデミー奈良校)があります。

 また、奈良市にはみなさんご存じの通り奈良クラブがありますし、奈良県出身のサッカー選手が日本代表に選出される未来もそう遠くないかもしれませんね! (テン)

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