米朝首脳会談の行方:シンガポールでの第1回首脳会談を振り返る

 先ほど、27日、20時30分頃、ハノイで米朝首脳会談が始まった。この第二回目の会談の成果を評価する前提として、昨年6月12日にシンガポールで行われた一回目の米朝首脳会談を振り返っておく必要がある。 シンガポールでは、まずは会談ありきで、政治ショーとして設定され、事務的な作業は後回しになってしまった。今回も同様なことにならないか心配だ。 まず、最大の課題である非核化については、共同声明で「北朝鮮は朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組む」と記されていたが、アメリカが要求するCVIDのうち、V(検証可能な)やI(非可逆的な)については一切言及がなかった。 一括、即座の非核化がアメリカの要求であったが、結局は段階的非核化を求める北朝鮮の主張通りになり、北朝鮮の時続きをみる

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