1月20日、ドナルド・トランプが第47代アメリカ大統領に就任した。大統領選中に約束した公約を実行に移すべく、大統領例などを発令して、矢継ぎ早にバイデン政権からの政策変更を図っている。その急展開に世界は戸惑っている。 基本路線はアメリカ第一主義であり、<Make America Great Again> ということであり、他国との協力など二の次である。トランプは、地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定から離脱した。 また、WHO(世界保健機関)から脱退した。感染症には国境がない。だからこそ、世界的規模で対応する必要がある。 さらに、トランプは、国籍について出生地主義を見直し、不法移民の子どもなどには国籍を与えないことを明言した。出生地主義はアメリカ憲法修正第14条第1節で定められている。 トランプは、バイデン政権下の多様性・公平性・包括性(DEI)政策を終わらせるとして、連邦政府が認める性別は男性と女性のみだと宣言した。性的マイノリティ、LGBTを敵視している。 トランプは、4年前の議会乱入事件で起訴された約1500人に恩赦を与えた。その中には、禁固18年とか22年とかが言い渡された極右団体の指導者たちも含まれている。 貿易については、世界中に関税を課すとしている。 1980年の大統領選挙では、ロナルド・レーガンが現職のジミー・カーターを破り、当選した。 レーガン政権が発足した直後に、アメリカ政府の招きで訪米し、各地を巡ったので、当時のことをよく覚えている。 当時のアメリカ人は、イランのアメリカ大使館の人質の救出もできないことや経済不況に落胆し、「強いアメリカ」の続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
トランプ劇場が始まったが、トランプはレーガンと違う
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