新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。東京都、大阪府、京都府、兵庫県を対象とする緊急事態宣言は、5月11日以降も延長されそうである。経済もますます疲弊する。ところが、ワクチン接種はG7の中で最も遅れており、4月12日から高齢者への接種が始まったが、医療関係者すらまだ接種が終わっておらず、高齢者用のワクチンを医療関係者に渡さねばならないような状況である。ワクチンの生産が需要に追いついておらず、世界でワクチンの争奪戦が始まっている。 そのような中で、副反応に血栓症が出現するということで、接種に年齢制限を課す国が増えているが、デンマークはこのワクチンを採用しないことを決めてる。日本は、ファイザー、モデルナと共に、アストラゼネカに供給を頼っており、このような副反応問題もまた供給を遅らせることに繋がりかねない。 日本とは対照的に、イギリス、イスラエル、アメリカ、そしてフランスやイタリアでも感染者は減少している。ワクチン効果である。レストランやパブで飲食をしながら談笑し、日常が戻っている状況を見せつけられると、日本国民の不満はさらに高まってしまう。 田村厚労大臣、西村大臣に加え、河野大臣をワクチン担当に起用したことで大きな成果が上がっているとは思えない。コロナ担当大臣が3人もいる国は、海外ではありえず、まさに「船頭多くして船山に上る」である。大臣を2人に続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』