11月1日の東京都のコロナ感染者は9人、全国でも86人、全ての都道府県で1桁という激減ぶりである。世界中が、その理由を知りたがっている。 第一は、ワクチン接種が進んでいることである。11月1日現在で、全人口に占めるワクチン接種者の割合は、1回目が77.5%、2回目が72.0%である。このワクチン接種のおかげで、感染者も重症化したり、亡くなったりする人が減っているのである。 日本では既に集団免疫状態になっていると推論すれば、もう収束に向かうのみであると言うことができよう。専門家の中にはそう考えている人もいる。 ところが、イギリスの例を見ると、このところ急速に感染者が増えている。しかし、イギリス政府は、感染者は増えても、重症者や死者は大きく増えていないことを強調し、今の対応を変更する予定はないとしている。 イギリスの感染再爆発の原因として考えられるのは、ワクチン効果が減退していることである。ワクチンの有効期間は6ヶ月であり、個人差もあるが、接種後半年が経過すると抗体が4分の1くらいに減ると見られている。 このイギリスの例から学ぶべきことは、WHOがパンデミック収束宣言を出さないかがり、マスク、手洗いなどの感染防止策を講じ続けるべきだということである。 次に大事なのは、日本でもブースター接種を急ぐべきだということである。 ファイザー社によると、コロナ・ワクチン3回目接種の臨床試験で、発症防止の有効性が95.続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』