千葉県内におけるナガエツルノゲイトウ分布状況について

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

現在も2月定例県議会は継続しておりますが、ようやく会派内でも議案、請願、発議案等の各主賛否が決まりました。

週明けに採決となります。

 

さて、本日は私が熱心に取り組んでいる千葉県の外来水生植物対策についてお伝えします。

 

千葉県では県内全域でナガエツルノゲイトウの分布調査を実施しました。

その結果を取りまとめた分布図が作成され、公開となりましたので、皆様の共有させていただきます。

千葉県ではこれらの分布図を活用し、市町村や関係団体と連携し、計画的・効果的な防除を行っていくこととしています。

 

(1)累積分布図(以下、図1) 

これまでに本種の分布が確認された全地点を表示。 

・ 分布が確認された地点は、北部(手賀沼・印旛沼とその周辺、香取地区北部の利根川下流域、栗山川とその周辺)に集中。 

・ 県南部では、君津地区(小糸川とその周辺)で確認。

夷隅地区、安房地区では未確認。

 

(2)令和6年度詳細分布図(以下、図2) 

現地調査時点の結果を、繁茂状況*により3段階に色分けして表示。 

蔓延地域(大規模な群落がある地域)は主に県北部と君津地域に集中。 

拡大地域(中規模の群落がある地域)は長生地域(一宮川下流)で確認。 

・ 侵入初期地域(小規模な群落がある地域)は長生地域と山武地域の平野部水路、千葉地区と君津地区の河川の中上流に散在。 

* 1メッシュ(500 メートル四方)あたりの群落サイズが、蔓延地域は 2,500 ㎡以上、拡大地域は 100 ㎡以上 2,500 ㎡未満、小規模は 100 ㎡未満。

 

 

 

(3)侵入可能性評価図(以下、図3) 

現地調査の結果(上記(2))に基づき、今後の分布拡大の危険性が高い地域* を追加で表示。

* 分布地点の隣接地域・河川等の下流の地域・接続水路のある地域の3地域 

・ 山武地域及び長生地域の平野部の水路

・ 千葉地域及び君津地域の東京湾に流入する河川(上中流で確認されているため)

 

 

最初に手賀沼及び印旛沼で大規模繁茂したことに伴い、私の地元ということもあり、県議1期目の後半から現在の3期までの約10年間、外来水生植物対策を取り上げ続けてきましたが、この戦いは全県的にみるとまだまだ継続となります。

特に君津地域はすでに集中的に繁茂しており、長生地域も拡大傾向で、侵入可能性地域も示されています。

 

これまでも地元の皆様は私の外来水生植物対策の話は飽きるほど聞いているかとは思いますが、先手を打って拡大前に駆除をしないともちろん駆除費などの財政もそうですが、水質の悪化や生態系への 影響、用排水施設における取水・排水障害など、様々な被害が発生します。

 

関係者(国、県、市町村等)へのアンケート、 衛星画像等による現地調査によってナガエツルノゲイトウの分布図が出来上がりました。

この図を有効活用して、早期発見・早期駆除で外来水生植物対策をさらに進めていきたいと思います。