我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
金曜日。1週間、ありがとうございました。
時事通信社で連載しているコラムも更新されましたので、お時間ある方はぜひお読みいただければと思います。
【委員会をより実効性のあるものに】
さて、今週は委員を務めている松戸健康福祉センター運営協議会がありました。健康福祉センターというと聞きなれない方も多いかと思いますが、「保健所」のことです。
千葉県における保健所の基本的な組織状況ですが、設置主体が県である保健所は13であり、政令指定都市の千葉市、中核市の船橋市と柏市は独自に保健所有しています。
松戸保健所は千葉県が設置主体で、松戸市・流山市・我孫子市を管轄しており、人口は84万6千人と県総人口の約13%となっています。県が設置しているので、管轄内市の市長、県議ならびに医師会・歯科医師会・獣医師会等の会長は委員として保健所の運営について定期的に協議をします。
会長は県議会で同じ会派で取り組んでいた松戸市の松戸たかまさ市長。
運営協議会では、私からは
①外国籍結核患者の増加
②多頭飼育崩壊の未然防止
の2点について質疑と要望を行いました。
【①外国籍結核患者の増加】
結核は、今でも日本にて年間1万人以上の新しい患者が発生し、1,400人以上が命を落としている感染症であり、現在問題となっているのは若年の外国生まれの患者の割合が増加しているということです。
松戸保健所管内の3市においては外国人が急増しており、令和3年以降は国、千葉県、松戸保健所管内全てが外国出生者の結核は増加傾向となっています。
松戸管内(松戸市・流山市・我孫子市)の状況をお伝えします。
※結核罹患率:1年間に発病した結核患者数を人口10万対で表したもの。
今回、私が協議会で取り上げた外国籍の結核患者の増加についてですが、お伝えした通り、近年、外国生まれの患者数が増加傾向にあり、日本の令和6年の新登録結核患者数10,051人のうち外国生まれの患者数は1,980人となっています。
令和6年の新規登録患者は76人でうち外国籍が12人(15.8%)、令和7年(1月1日~8月末)までは46人でうち外国籍が15人と、外国籍の割合が増加しています。
年齢別にみると、30~59歳の世代が全体の18.4%、60歳以上の高齢者が全体の64.5%を占めています。
特に多数に感染させる可能性の高い若年層においては新登録結核患者数の大半を外国出生者が占めているというのが実態です。
そこで、特に日本における結核患者数が多い国の国籍を有する者のうち、我が国に渡航して中長期間在留しようとする者に対し、入国前に結核を発病していないことを求める入国前結核スクリーニングを順次、開始しています。
原則として、対象者は日本に在留中に結核と診断された外国生まれの患者の出生国のうち多くの割合を占める国フィリピン、ベトナム、インドネシア、ネパール、ミャンマー及び中国の国籍を有し、中長期在留者とし、準備の整った3か国(フィリピン、ネパール、ベトナム)から開始しています。
今後は入国前結核スクリーニングの効果を見極める必要がありますが、こういった国の取り組みのみならず、例えば栃木県では外国人の結核が増加している状況から、外国人労働者を雇用する事業主の皆さまに向けて結核のリーフレットを作成したり、多言語でリーフレットを作成して早期発見、早期治療の周知啓発・広報等に力を入れていることなども事例に挙げ、千葉県としての取り組みと外国人に手の届く広報について質疑と要望を行いました。
千葉県では、相談者に対し、個別具体に対応しているとの回答でしたが、相談してきた方は治療等が可能ですが、相談にたどりつかない潜在的な外国籍の患者に向けた広報が重要であるため対策を講じていくべきであると要望しました。
【②多頭飼育崩壊の未然防止】
次に多頭飼育崩壊についてです。
千葉県では、「千葉県動物の愛護及び管理に関する条例」に基づき、犬または猫を合わせて10頭以上飼う場合は、各市町村の保健所または動物愛護指導センターに「多頭飼養届出」を提出する必要があります。
まず、令和7年度11月現在の松戸保健所管内(松戸市、流山市・我孫子市)における届出数を聞いたところ16件ということでした。
しかし、そもそも届け出の必要性を知らなかったり、最初は10頭未満であっても途中で10頭を超えて届け出をしていないこともあり得ると思います。
管内では多頭飼育崩壊が発生しているケースも見受けられることから、行政の定期的チェック等は欠かせません。
苦情等が来たり、多頭飼育崩壊が発生する可能性がある場合の保健所の対応について質疑を行ったところ、飼い主の背景も鑑みながらケースバイケースで市役所や警察、保護団体に連絡するなどといった対応をしているものの、多頭飼育崩壊のおそれがある施設が存在することからも頭数を減らす指導等も行いながら対応するという回答がありました。
実際に私も動物愛護については力を入れている分野で何度も議会で取り上げているところです。
今月から開会される12月定例県議会においても、取り上げる予定とし、負担のかかっている保護団体の善意にばかり甘えるのではなく、保健所としても多頭飼育崩壊を未然に防ぐためのありとあらゆる対策を講じていただきたいと思っています。
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今週も多くの駅にて皆様からたくさんのご意見やご要望を賜りました。
まず、我孫子市新木野に位置する用水路に草木が大繁茂しているとのお問合せを住民からいただき、市役所はじめ関係機関と協議をして、伐採完了いたしました。
すぐにご対応いただき本当にありがとうございました。住民の方々も安堵しておりました。
今朝は湖北駅北口にて朝の議会報告の駅頭活動。
人口減少・少子高齢化の時代、産業が少ない自治体は財政運営に苦慮しているのが実態であり、活性化策として市民の皆様から様々なアイディアなどもいただきました。
昨日の朝の新木駅北口での駅頭では当事者から教員の処遇改善と日本も欧米式の教員制度に変えたほうが良いというお話がありました。ほかの市民からもフィンランドが参考になるという貴重なお話もうかがいました。
連日、本当に様々な角度でのご意見をいただき大変感謝しております。こうした駅頭での活動は政策に反映することも非常に多いですし、実際に実現した内容も多くあります。
駅ご利用の皆様のご理解とご協力に心より感謝いたします。
ちなみにこちらの小さなバッグは盲導犬普及啓発のものです。
明日の土日は我孫子市ならびに近隣市町村にてイベント出席や危険箇所等の現場確認にて地域活動ですので、お見掛けの際はぜひお声がけいただければ幸いです。
【松戸健康福祉センター運営協議会】外国籍結核患者の増加と多頭飼育崩壊について
水野ゆうき











