我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
厳しい冬を迎える中、12月8日に青森県東方沖で発生した地震にて多くの方が被災されました。
被災された方々のご健康を願うとともに、お見舞い申し上げます。また、昨日12日午後7時5分ごろ、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県で最大震度4を観測する地震が発生しました。
防災意識を高めるという視点において、本日のブログでは現在会期中の我が会派「千葉新政策議員団」代表質問にて行った防災対策のうち、私が担当した『避難所運営』についてお伝えしていきます。
千葉県の指定避難所は2,318か所（令和7年11月1日時点）で、そのうち135か所が県有施設となっています。
その135か所のうち空調設備として、冷房が完備されているのが21か所、暖房が完備されているのは17か所のみです。
学校関係以外の県有施設で空調が整備されていないのは千葉県立東金青少年自然の家と農業大学校の２施設のみであり、さらに東金青少年自然の家はこの施設自体が2026年3月31日をもって廃止となるため指定避難所からも外れ、農業大学校については長寿命化計画に入っているためにタイミングに合わせてということになります。
つまり、県所管の指定避難所（主に体育館）で空調整備されていないのは、ほとんどが県立学校ということです。
避難所となりうる学校の体育館については今後、段階的に整備していくこととしておりますが、例えば今年度教育庁で県立学校の体育館に空調を整備するための設計に入っているのは、高校２校、特別支援学校５校、中学校２校であり、設置に２年かかり、使用開始は最短でも 令和９年度からとなります。
【避難所となる県立学校の体育館の空調整備予定】
〇高等学校・中学校
→未整備
令和7年度整備予定：高等学校設計2校、中学校設計2校
〇特別支援学校
→37校中2校整備済み
令和7年度整備予定：設計5校
一方で、教室等についてはすでに空調整備が完了している学校も多く、避難所を体育館だけに限定するよりもむしろ、災害の規模や避難所の環境整備の状況によっては空調が整っている教室等を運用するなどといった柔軟な発想に切り替えるべき、ということを訴えました。
【普通教室】
〇高等学校・特別支援学校・中学校→整備完了
【管理諸室】
〇高等学校
→令和7年度整備予定：工事3校 令和7年度整備完了予定（大規模改修で整備する学校を除く）
〇特別支援学校
→整備完了（※大規模改修で整備する学校を除く）
〇中学校
→整備完了
【特別教室】
〇高等学校
→121校中80校整備済み
令和7年度整備予定：工事7校、 設計12校、令和10年度整備完了予定
〇特別支援学校
→整備完了
〇中学校
→未整備
令和7年度整備予定:設計2校、令和8年度整備完了予定
上記のように、避難所となりうる学校体育館の空調整備にかなり時間がかかることが想定されることからも、大災害が発生した際の空調が整備されていない避難所について検討すべきという視点で質疑を行いました。
質問： 避難所に指定されている学校体育館について、空調が整備されていない場合、教室を運用するなど柔軟に対応すべきだと思うが、県としての見解はどうか。
答弁：
被災者が長期間生活することとなる避難所においては、良好な生活環境を維持し、災害関連死を防止することが課題であり、温暖化が進む昨今においては空調設備の整備が重要である。
県では避難所となる学校体育館への空調設備の導入に向け取り組んでいるほか、設置されていない場合には空き教室などを活用するよう市町村に促しているところ。
７月の津波警報等発表時には、避難所となった学校の多くが教室等に避難者を滞在させるなどの措置をとったところであり、今後も避難所として柔軟な運用が図られるよう努めていく。
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ということで、県民の皆様にもぜひこのことは覚えておいていただきたいと思いますが、体育館への空調整備事業を実施しているものの足掛け２年かかることから、すでに整備されている教室等も十分に活用していただきたいとのことです。
避難所は職員のみならず地域住民の皆様で運営することが多く、パニックになっている時には「体育館」しか頭にないかと思いますが、空調が整備されている教室等を事前に確認し、避難所運営の訓練等で体育館以外の教室等の活用も取り入れるなど、平常時から地域と学校が連携し、準備をすることが大切になってきます。
これはあくまでも指定避難所となっている千葉県の県立学校の内容です。県民の皆様におかれましては、お住まいの地域で指定避難所となっている施設をご確認ください。
【千葉新政策議員団代表質問】千葉県の指定避難所の柔軟な運用を！
水野ゆうき