【千葉県議会予算委員会2日目】いじめ問題と教員未配置対策

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

今日は予算委員会3日目。

本日も登壇します。

内容は外来水生植物学路をはじめとした交通安全施設整備事業等です。

 

14:25~を予定していますので、ご都合が良い方はご視聴いただければ幸いです。

 

 

昨日の予算委員会ではいじめ問題と教員未配置問題を取り上げました。 

我が会派として重要テーマとしてずっと取り組んでいる課題です。

 

 

いじめ対策

多くの被害児童生徒の保護者からご相談や応援、お礼の電話やメールを頂戴しました。中には泣きながらご連絡くださった方もおり、その心痛に思いを馳せるといたたまれない気持ちになります。少しでも児童生徒が行きたい学校に通学できるようにしたいと思っています。

 

 【質疑よってわかったポイント】 

千葉県におけるいじめ認知件数は令和2年度の4万230件から令和6年度は5万4,724件と増加している背景は、千葉県教委としては早期発見•早期対応という認識が広まって早い段階から認知しているからと分析。 

 

○千葉県の公立学校におけるいじめ重大事態の件数は、令和2年度が24件、3年度が30件、4年度が63件、5年度が102件、6年度が52件。 全体として増加の傾向。 

 

千葉県で不登校の児童生徒数は17,777人。そのうちいじめを要因とするものは171人。 

 

○県内公立小学校の児童が自殺した件で、いじめ重大事態の調査の結果、いじめ行為と自死との間に直接的な因果関係が認められたことに対する県の見解を求めた結果、

県教委としても重く受け止めており、いじめの対応においては、積極的に認知し、学校全体で対応することが重要であり、いじめが深刻化しないよう、正常な教育環境を回復することが必要な場合、出席停止の措置をとるなど、毅然とした対応をとるよう指導する、とのこと。

 

○文部科学省では「深刻ないじめを行う児童生徒に対しては、他の児童生徒の教育を受ける権利を保障するという観点から、やむを得ない措置としての出席停止を含む毅然とした厳しい指導が必要な場合がある」と明確にしているが、千葉県公立小中学校における出席停止措置の件数はゼロという答弁。

➡️水野ポイント:現実に171人のいじめられている児童生徒が不登校となって学習の機会が失われていながら、いじめている児童生徒が教室に居続けるのは不公平。 しかもいじめが直接的な原因で自殺している児童がいたにも関わらず、出席停止措置に至っていないことは大きな問題だと捉えている。

また、これから卒業式シーズンだが、加害者が出席するためにいじめられている被害児童生徒が卒業式に出席できないと相談を複数受けている。被害児童生徒に寄り添った措置を求める。 

 

○いじめの定義が時代とともに変遷していることが周知されていないので、正しい知識を教えるべき。 

➡️水野ポイント:現行のいじめ防止対策推進法では被害を受けた子どもを守るため、より包括的な定義へとアップデートされており、言った側が悪気がなくても、言われた側が「傷ついた」と主観的に捉えた時点で、それはもういじめとなる、ということが理解されていない。

 

来年度以降はICTを活用した生徒の見守り支援システムを導入して、いじめ対策を強化。

生徒がシステムからSOSを発すると、複数の教職員に共有される。生徒の心身の状態やSOSを一元的に管理し、教職員が組織的に対応することが可能になる。 

➡️水野ポイント:生徒見守りシステムも活用することで、チームで対応することが可能になる。教員の負荷を下げるのみならず、児童生徒の相談先を増やすことにも繋がる。一方で複数で管理することからセキュリティは万全に。

 

○いじめ問題に対する教員の対応力向上については、全県の公立小・中・高・特別支援学校の管理職を対象に「管理職資質向上研修」を実施し、いじめや不登校等の最新の教育政策の理解や専門的な対応能力、組織マネジメント能力を高めることとし、特に、いじめ問題における組織的な対応力の向上に努めていく。

➡️水野ポイント:現場レベルでも被害者だけでなく、加害者の問題にも目を向けながら「いじめが起きない環境づくり」を学校全体で構築していくことが何よりも重要。また副校長、教頭、校長と担任が情報共有できていないケースが見受けられるので、ICTの活用のみならず、教員同士のコミュニケーションや職場環境の向上にも取り組んでもらいたい。

 

 

教員の未配置・多忙化解消対策

いじめ問題しかり、児童生徒に寄り添った適切な支援や対応を行うには、まずは教員の多忙化や教員不足の問題を改善すべきだと考えます。

 

 【質疑よってわかったポイント】 

最新の未配置数は小学校165、中学校55、高等学校14、特別支援学校51、合計285(令和7年12月1日時点)。

県教員としては、産育休代替に関する加配等の制度を適切に活用するなど様々な取組によって、始業式時点の未配置がなくなるよう努力していく。

 

➡️水野ポイント:本来であれば、年度当初において、全ての教室において正規教員が配置される筈です。しかし、本来配置されるはずの正規教員がいない場合、常勤の非正規教員(臨時的任用教員)が配置され、臨時的任用教員も確保できない場合、非常勤講師が配置され、非常勤講師も部分的に配置できない場合、代替者が見つかるまでは各学校でカバーすることが求められ、各学校でカバーしきれなくなった場合、授業を実施できない事態となってしまいます。結果として一番影響を受けるのは児童生徒となる訳です。

教員不足の要因の一つになり手不足が挙げられ、教員不足の背景要因として教員の長時間労働の解消が進まないことも指摘されており、全国的に教員採用選考試験における競争率が低下傾向にあります。

 

○千葉県における公立学校教員採用候補者選考の志願状況と倍率の推移は令和7年度実施の教員採用候補者選考第1次選考では、募集人数約1,700人に対し、志願者数は4,232人であり、ここ5年間で約1,000人減少している。志願倍率は、この5年間で0.8ポイント減少し、2.5倍となった。

 

○志願者数が少なくなっている状況を受け、教員不足の改善に向けて来年度は県教委では、優秀な教員を確保するためにも、志願者数の増加は重要と考えており、これまでのプロモーション事業や奨学金返還緊急支援事業を継続するとともに、高校や大学での出前講座や説明会等の更なる充実に努めていく。

➡️水野ポイント:教員志願者を増やすには、長時間労働の是正、処遇改善、教職の魅力を伝える積極的な広報が必要不可欠。

いじめ問題についても、教員が児童生徒と向き合うための時間を確保しなくてはなりません。特に重大な事案等については、校長、副校長等のマネジメント能力が問われ、現場で特に多忙なのが副校長と教頭です。

今後、組織で児童生徒のSOSに対応していくとなれば、事務職員・外部人材の活用による校務分掌の削減は極めて重要な働き方改革である。

 

○月当たりの時間外在校等時間が80時間を超えている副校長・教頭がいる学校のうち、学校規模や教頭としての経験年数等を 勘案して副校長・教頭マネジメント支援員を配置し、令和8年度は今年度から14人増の85人分を予算計上

 

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限られた15分という時間内でこれだけ質疑をするためには執行部との協議や勉強会、当事者の皆様からのヒアリングなど、議会に質疑するまでに相当数の時間と労力を費やしています。皆様からお預かりしている議席にしっかりと価値を持たせ、有意義な質疑ができるように、本日も全力で頑張ります。

 

予算委員会2日目に取り上げた教育課題ですが、学校や教職員が本来果たすべき役割を総点検し、業務体制、勤務時間や職場環境を見直し、教職員が働きがいと生きがいの両方をもって職務に取り組むことができるような環境を作っていくことが大切です。

 

千葉県教育委員会で取り組んでいる施策を積極的に広報していただき、教員志願者増と学校に関わってくださる専門家を増やして、日本の未来を担うこどもたちの育ちを支える重要な営みである学校教育の充実に務めていただきたいと心から願っています。